読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

本しゃぶり

骨しゃぶりの本と何かを繋げるブログ

やっぱり今でも科学の進歩は加速している

読んだもの

サンダーバードシリーズ No.04 サンダーバード秘密基地

読んだ。思い描いていた未来とは違うが、科学の進歩は加速しているだろ。

子供の頃に思い描いていた21世紀とは随分違うなぁって話 - ネットの海の渚にて子供の頃に思い描いていた21世紀とは随分違うなぁって話 - ネットの海の渚にて

先日、10年ぶりくらいに映画「AKIRA」を見た。1988年公開の作品なのだが古さを感じさせない映像美や街の風景、バイクのデザインなどいま見ても充分にカッコイイ...

子供の頃に読んだ漫画の世界はもっと科学が進んでいるはずだったのだが現実は思いのほか進化していない。
もちろん科学は日々進化していて着実に歩んでいるのは理解している。
それでも戦後から80年代くらいまでの急激な科学の進歩は、ある時点を境に鈍麻した印象を受ける。
子供の頃に思い描いていた21世紀とは随分違うなぁって話 - ネットの海の渚にて

この手の「科学の進歩が遅くなってきている」という意見は定期的に出てくる。2chまとめでも似たようなのを何度か見た。
ぶっちゃけ文明の発展ってもう頭打ちなんじゃないの? : まとめでぃあ
もう世の中なにもかも発達しすぎてやることなくなってるよな | 2ちゃん速報

俺はこれに反対だ。むしろ科学の進歩は加速しているとしか思えない。未来永劫にわたって加速していくかはともかく、今もなお加速し続けていると言っていいだろう。というわけで語っていく。

論文を見よう

いくら俺が「科学の進歩は加速している!」と叫んだところで客観的な根拠がなければ意味は無いだろう。もちろんその逆もしかりだ。これについて語るには何か客観的な指標が必要だ。そこで使いたいのが論文数である。1年間に投稿された研究論文の数が多ければ多いほど、その年は科学が発展したと言えるというわけだ。

この方法は別に俺オリジナルというわけではない。イギリスの理論物理学者、スティーブン・ホーキングの考えだ。彼の著書『ホーキング、未来を語る』ではこのように書かれている。

また近年の技術進歩の他の目安は電気消費量と科学論文数です。

ホーキング、未来を語る (SB文庫)

ホーキング、未来を語る (SB文庫)

さらに文部科学省が発行している『科学技術白書』でも採用されている。

研究活動を定量化する代表的な指標として、量的な指標である論文数や、質的な指標である被引用数などがある。
第1章 我が国の科学技術政策を取り巻く動向:文部科学省

では論文数の推移を見てる。上記の科学技術白書にあったグラフがこれだ。

f:id:honeshabri:20140511204500p:plain

第1章 我が国の科学技術政策を取り巻く動向:文部科学省 第1-1-13図/主要国の論文数の変化 より

日本は2000年頃からほぼ横這いとなっているが、世界的には増加の一途をたどっている。特に中国の論文数は急激に増え、2006年には2位へと上がっている。増加しているのは中国だけではなく、アメリカや韓国も2000年あたりから伸びてきている。

以上から科学の進歩は加速しており、特に80年代以降の加速は凄まじい物があると言えよう。

収穫加速の法則

科学の進歩が加速しているということについては、現在の状況を考えても納得がいく。アメリカの発明家レイ・カーツワイルが提唱した「収穫加速の法則」というものがある。

一つの重要な発明は他の発明と結びつき、次の重要な発明の登場までの期間を短縮し、イノベーションの速度を加速することにより、科学技術は直線グラフ的ではなく指数関数的に進歩するという法則。
収穫加速の法則 - Wikipedia

この考えを否定するのは難しいだろう。全ての発明は既存の発明の組み合わせであるため、元となる発明は増える一方であるからだ。さらに開発するために必要な技術もどんどん発展している。これで進歩しないわけがない。

また、以前紹介した本にこういうのがある。

【書評】アイデアがビッチなら未来は明るい / “繁栄――明日を切り拓くための人類10万年史” - 本しゃぶり【書評】アイデアがビッチなら未来は明るい / “繁栄――明日を切り拓くための人類10万年史” - 本しゃぶり

繁栄――明日を切り拓くための人類10万年史(上)作者:マット・リドレー,Matt Ridley,柴田 裕之,大田 直子,鍛原 多惠子出版社/メーカー:早川書房発...

繁栄――明日を切り拓くための人類10万年史(上)

繁栄――明日を切り拓くための人類10万年史(上)

  • 作者: マット・リドレー,Matt Ridley,柴田 裕之,大田 直子,鍛原 多惠子
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2010/10/22
  • メディア: 単行本
  • 購入: 10人 クリック: 173回
  • この商品を含むブログ (58件) を見る

この本では「アイデアがセックスする」ことで新たなアイデアが生まれると言っている。従ってアイデア同士が出会いやすいと新たなアイデアが生まれやすくなるというわけだ。なので人口密度の高い都市では田舎より新しいものが生まれやすく、さらに発展していく。都市バンザイ*1。そして今はインターネットがある。もう物理的な距離を無視してアイデアがぶつかり合う。アイデアのパンデミックはもう当たり前。

このように現在は技術とアイデアの両方で科学の進歩が加速する状況となっている。これはもう加速していないと考える方が無理があるだろう。

予言して〆

というわけで成果物から考えても状況から考えても、科学の進歩は今もなお加速していると言える。科学の進歩が停滞していると思ってしまうのは気のせいだ。ボヤボヤしていると置いて行かれる。

さて「気のせいだ」と切り捨てたが、ここで2つの疑問が生まれる。

  1. なぜ科学の進歩が遅くなってきていると思うのか?
  2. フィクションの描く未来は現実より進んでいるのか?

これについて考えはあるので日を改めて書く。このブログでは珍しい次回予告というやつだ。

だが一つ忘れないで欲しい。未来予想というものは大抵外れる。

攻殻機動隊 ARISE 漢 (おとこ) の湯のみ 全種セット

攻殻機動隊 ARISE 漢 (おとこ) の湯のみ 全種セット

*1:この記事のことは気にするな

広告を非表示にする