読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

本しゃぶり

骨しゃぶりの本と何かを繋げるブログ

なぜ読書量を3倍にする必要があるのか

読んだもの 読書

これに来た質問についていくつか答えよう。

「国語の答えは本文にある」 を学校で教えるべきだと思いながら。

量より質ではないのか

来るだろうなと思っていたらやはり来た。この手の意見。

読書量を3倍にしたければKindleを買え - 本しゃぶり

量は質に転嫁するのか? 3倍にする意味がわからない。

2016/02/12 06:21

俺からしてみれば、3倍にする記事を読みに来た意味がわからない。とはいえ読書の質が大事なのもまた事実。そのことについては俺も否定するつもりはない。しかし待て。それよりも重要なことがあるのではないか。個人の視点で言えば、より良い人生を送るほうがはるかに大事である。さらに生物的に考えるのであれば、より子孫を残す方が大事であろう。しょせんどんなに質のいい読書をしたところで、死んだら意味は無いのだ。

より良い人生を送るためには、いい人間関係を築くことが大事であるという*1。そのために俺が薦めるのは、何か贈り物をすることだ。贈り物は基本的な経済活動でありながら、片方のみが利益を得るという特殊さを持つ。そのためか、古来から関係を結ぶ際に必ず行われてきた。聖書においても贈り物は重要な位置を占める。イエスが産まれる時、東方の三賢者は贈り物をするために現れた。さらに言えば神による無償の愛は、まさに人類への贈り物である。

そしてどうせ贈り物をするのなら、子孫繁栄のためとして異性にするのがいいだろう。そこでいい知らせだ。そのための日がすぐそこに用意されている。バレンタインデーだ。

今週のお題「バレンタインデー」


とまあ冗談はこの辺にしておいて、まじめに答えよう。量は質を凌駕する。

1. ただ時間を増やす

まず先に言っておきたいことがある。俺は読んだ冊数という数字を増やすためだけに読書をしているのではない。今回の話については、単に読書をする時間が増えたから読書量が増えただけのことだ。ブクログに読み終えた本を登録しているのも、ドヤ顔するためではなく、後で何を読んだかを見返せるようにだ*2

福嶋ペルラ (id:wantiu)
はじめまして!その読んだ本の冊数を記録したはるやつの名前を教えていただきたいです!

だから無駄に登録する理由は全く無く、むしろノイズが多くなって困る。だからこそ俺は前の記事でも書いたように、最初から最後まで完全に読み通した本しか登録していない。

読書量を3倍にしたければKindleを買え - 本しゃぶり

つまらなくてさっさと切った本も読書グラフでカウントしているのかな。それなら3倍になるのも納得できる。

2016/02/12 09:20

したがって読んだ冊数が増えたところで、質が低下したなんて事はない。むしろまとまった時間を取れた時に読みなおすことが出来るようになったぐらいである。これはスキマ時間で新しい本に目を通すことが出来るようになったためだ。1冊の本に以前よりも時間をかけられるようになったそれだけでも、読書の質は向上したと言える。

2. 関連で理解する

多読することの利点として、新しい知識を得る際にそれまでの知識と関連付けていける。これは多角的に理解できるだけでなく、記憶にも残りやすい。例えば最近読んだ中ではこの本が例としてわかりやすい。

善と悪の経済学―ギルガメシュ叙事詩、アニマルスピリット、ウォール街占拠

善と悪の経済学―ギルガメシュ叙事詩、アニマルスピリット、ウォール街占拠

この本は歴史にそって倫理と経済学の関係について紐解いていく。そして説明のために、歴史上の人物の発言が多く紹介される。こんなふうに。

クセノポンが「たとえ財産をまったく持っていない人でも、家計の管理はする」と書いている。
善と悪の経済学

もしクセノポンについて知らなければサラッと流してしまうが、『アナバシス』や『馬術の書』を読んでいると、あいつなら言いそうだと印象に残る。

こんな時、読んでいて自分のために書かれたと思えてくるし、理解するスピードも増す。当然、多くの本を読んでいたほうが関連も多くなり、質も向上するというわけだ。

3. 交差点を作る

関連で、と言ったが、本当に面白いのは一見無関係なものを結びつける時にある。もし多読が成功の条件の一つであるというのなら、俺はこれがあるからではないかと思う。

読書量を3倍にしたければKindleを買え - 本しゃぶり

本は好きだし読むのはいいんだけど、多読がえらい、成功する条件みたいなのって何なんだろう。いや知識を得るのはいいんだけどさ……。あとkindleは本の管理手段がクソ(コレクション機能がマジでゴミクソ)

2016/02/12 21:28

この異なるものを結びつけて〜 というのは今さら細かく書く気はしない。あまりにもあちこちで言われている。とりあえずジョブズが出てくる本には必ず書いてあると言っていいだろう。それでも強いてこれに書かれた本を挙げるとしたらこれだ。

アイデアは交差点から生まれる イノベーションを量産する「メディチ・エフェクト」の起こし方

アイデアは交差点から生まれる イノベーションを量産する「メディチ・エフェクト」の起こし方

この本の珍しいところは、カードゲームの本ではないのにリチャード・ガーフィールドが出てくるところだ。俺はそれで買った。

異なるものを結びつけるというのは、確かに大きな価値の生まれる仕事である。しかし無関係なものを結びつけるのだから、それがうまくいくとは限らない。だから多くを試すため、異なるものを大量にインプットしなくてはいけないのだ。これは1冊の熟読よりも、多読を求めることである。俺が多読している大きな理由の一つだ。このブログがどういうものであるかは一番上に書いてある。

他の質問とか

読書量を3倍にしたければKindleを買え - 本しゃぶり

読書時間が増えた分、減ったのは何の時間なのかが知りたいと思った。/導入してから2年連続で100冊超えしているデータはとても説得力がある

2016/02/12 00:40

まずはスマホでネットを見る時間。いろいろ入っていたニュースアプリが、はてブを残して全て消え去った。ついでにゲームも消えた。そして漫画を読む時間が減った。新しく読み始めるよりも、今読んでいるものを優先したからだ。


読書量を3倍にしたければKindleを買え - 本しゃぶり

Kinleである必要が無いというか、もういい加減電子書籍を行うには専用機を買う必要があるかのような記事は有害だと思う。まずはスマフォから。それで不満があればタブレットか電子ペーパーデバイスに投資するべき。

2016/02/12 21:49

この手のKindleじゃなきゃダメなのかという質問。

先に書いておくと、Kindleと指定しているのは俺がKindleしか使っていないからだ。おそらく他の電子書籍サービスでも同様の効果を得られると思うが、使い勝手などを知らないのでなんとも言えない。

読書量を3倍にしたければKindleを買え - 本しゃぶり

まずサービスとしてのKindleは別に指定するつもりはない。そしてデバイスとしてのKindleでなくてはいけないのか、ということについて。現在、俺が読むのに使っているのは、iPhoneとKindle PaperwhiteとKindle Fire HDX 7である。まずKindle FireとiPhoneだけで1年半ほど読んでいて、2015年7月にPaperwhiteを買った。今では次のように運用している。

  • スキマ時間:持ち歩きやすいのでiPhone
  • まとまった時間:目が疲れにくく電池の持ちのいいPaperwhite
  • 読み返す時:反応が速く見やすいKindle Fire

俺としては長時間読むのなら最低でもタブレット、できれば電子ペーパーが欲しい。やはり目が疲れることとバッテリーが途中で切れるのは問題である。この差が2014年と2015年の読書量の差なのではないかと思う。

f:id:honeshabri:20160210214349p:plain

f:id:honeshabri:20160210214405p:plain

なので、タブレットを持っている人はそれで試しに読み始めればいいけれど、スマホだけなら電子ペーパーを買ったほうが質のいい読書体験を得られると言える。

Kindle Paperwhite Wi-Fi、ブラック

Kindle Paperwhite Wi-Fi、ブラック

*1:あとは運動と瞑想でもしていろ。

*2:ただし、読んだ本を記録して公開することがモチベーションにもなっていることを否定するつもりは無い。やはり積み上がっていくのを見るのは気分がいいし、数が増えなければ読まなきゃと焦るのも事実。だが、俺は読書という行為を肯定的にとらえているので、そうなるのはむしろ好ましいと考えている。否定すべきは数を増やすためだけの読書だ。

広告を非表示にする