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本しゃぶり

骨しゃぶりの本と何かを繋げるブログ

ケモノに権利は与えない

読んだもの

読んだ。イルカの次はチンパンジーですか。

チンパンジーは人間とみなされるべきだろうか? «  WIRED.jpチンパンジーは人間とみなされるべきだろうか? « WIRED.jp

人間以外に権利を与える気にならない。

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「西洋人は動物に権利を与えるのが好きだ」と言うとさすがに偏見だが、定期的にこういう人が現れるのは何でだろうな。さて、俺は動物に権利を与えるのは反対だ。もちろん不必要に動物を痛めつけるのを見れば、俺だって不快な気分になる。だからといって権利を与えるのは別の話だ。動物に権利は与えないほうがいい。不便になるだけだ。

彼らの主張

まず彼らの主張を見てみる。「彼ら」とはチンパンジーではなく、人間のことだ。ここで言う『権利』とは次のものらしい。

「非人間の権利プロジェクト」の活動家たちの要求は、サルたちに投票したり、レストランで食事をしたり、学校に通う可能性を保証することではない。彼らによるとそうではなく、チンパンジーは所有物として扱われず、意思に反して檻に入れられない権利をもつべきはずではないという。
チンパンジーは人間とみなされるべきだろうか? « WIRED.jp

つまりチンパンジーが望んでいないのであれば檻から出し、自然へ返せとのことだ。そして根拠を次のように語っている。

彼らは非常にシンプルな議論に根拠を置いている。「人」であること、つまりわたしたちが法的にもっている「権利をもつ権利」は、わたしたちが人類に属することにのみ基づいているのではなく、わたしたちの特別な認知的・感情的能力によって決定づけられているというのだ。


「人類かチンパンジーかは重要ではありません」と、ワイズはWIRED.comに語っている。「もし自分の好きなように人生を送ることができるだけの認知能力があるなら、そうする権利をもつべきです。どのような種に属しているかはまったく重要ではないはずです」。
チンパンジーは人間とみなされるべきだろうか? « WIRED.jp

つまりまとめると以下のようになる。
1. 人間の権利は『認知的・感情的能力』を持つから認められる
2. チンパンジーは自分が不自由であることを認知できる
3. チンパンジーは能力を持つので権利を与えるべきである
俺はチンパンジーについて詳しくないので、チンパンジーが認知能力を持っていることを前提に反論をしていきたいと思う。

能力の問題

1つ目の「人間の権利は『認知的・感情的能力』を持つから認められる」だが、俺はまずこれが気になる。それはこの考え的には『認知的・感情的能力』を持たない人間には権利が無いのかということだ。たまに老人ホームで認知症のお年寄りが職員に虐待されているという事件が起きる。そしてこの時、認知症のお年寄りは自分が何をされているのかわかっていないこともある。その名の通り『認知的能力』が衰えているためだ。ではこの場合、被害者が虐待されていると認知していなければ、加害者は権利を侵害していないとして罪に問われないのだろうか。そんなことはない。

俺の知る限り、『認知的・感情的能力』の程度にかかわらず、権利は保証されている。もちろん徘徊してしまうような人は行動を制限されることもあるが、それは本人の安全のためだ。実験や研究などのためにチンパンジーを檻に入れておくのとはまた別の話だ。この認知性患者の場合、その権利は『人間であること』により保証されている。能力の有無は関係ないのだ。従ってチンパンジーに能力があるというのは、権利を与える絶対的な理由にならない。

線引の問題

次に俺が気になるのは、仮にチンパンジーに権利を与えたとして、他の動物はどうするのかということだ。チンパンジーほど能力は高くなくても、他の動物だってある程度は『認知的・感情的能力』を保有している。そうすると、どの程度これらの能力を持っていれば権利を与えるのかという問題が発生する。

例えばネズミは自由を認知できなくても、『痛み』は認知できている。とすると、ネズミにも『痛み』を避ける権利を与える事になるし、実験のためにネズミを使うなんてありえない。当然のことながら食料となる牛や豚にだって同じことが言えるだろう。痛めつけるどころか殺すなんてもってのほかということになる。

従って人間以外に権利を与えようとすると、どこで権利を与えるか与えないかの線引をするハメになる。おそらく仮に線を引いたとしても、しばらくすればまた文句をいう人が出てくるだろう。「権利を持つ動物と持たない動物にほとんど差はない」と。だから人間か否かで線引をするのが理に適っているのだ。

対称性の問題

人間以外に権利を認めないとして、人類が恐れるべきことはなにか。それは人類並みの高度な知性と技術を持つ生命体*1が現れたとして、そいつらが我々人類の権利を認めないことだ。自分たちと同じ種族かどうかで権利を与えるか決めるなら、これは間違っていないことになる。もし現れたらどちらかが滅びるまで戦うしか無いのか。

しかし待って欲しい。もしそいつらが人類に権利を与えるならば、我々人類もそいつらの権利を認めるのではないだろうか。それならば別に人間以外に権利を与えてもいい。しかし現在の地球上において「人類に権利を与える」ほどの知性を持つ人外は存在していない*2。だから人間以外に権利を与えようが与えないだろうが、人間の権利には関係ない。これはチンパンジーも同じことだ。あいつらに権利を与えたところでチンパンジーが人間の権利を認めるわけではない。あくまでも一方的な話なのだ。

権利とは互いに認め合ってこそのものだろう。だから今の状況においては、権利を認めるのは人間のみということになる。

チンパンジーに告ぐ

というわけで俺はチンパンジーの権利を認めない。そして俺はチンパンジーに告ぐ。
権利が欲しければ人任せにせず、自分で交渉しろ。

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*1:人類を超越していても構わないが

*2:俺が知らないだけかもしれないが

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