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【書評】『書評』の感覚が見えて来たッ! / “イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」”

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

きっかけ

秋の夜長は読書とブログらしいので

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俺の読書はここまで優雅じゃないが / フラゴナール「読書する娘」

このブログは書評ブログだ。本と関係ない記事もあるが書評がメインだ。だから俺は他人の書評が結構気になる。本の内容もそうだが、どのように書いているのかということについて。そして最近、書評の書き方についてちょっと話題になっていた。

この記事やブコメなどを見ていくと、良い書評というのは本のあらすじよりも自分の意見・感想が多く書いてあるものらしい。もちろん、一番いいのはその本が読みたくなる書評だが、書評そのものをコンテンツとして捉えるならばやはり個人の主観が重要だということだ。では一体どうすれば自分の意見を多く盛り込んだ書評を書けるのだろうか。

今回紹介する本は別に書評の本というわけではない。どうしたら優れた知的生産を行えるかという本だ。しかし読んでから気がついた。書評を書くことも知的生産であるわけだからコレは応用出来るのではないかと。


内容とか

これに書いてあることを実践できていれば質の高い書評を書けるはずだ。

受け身の『労働者』はここでは必要なし

書評や読書感想文を書き慣れていない人にありがちなことがある。どう書けばいいのかわからなくてとりあえず読み返す。そして重要そうなところを引用していく。結果できあがるのは引用の塊。もはやまとめサイト。しかも結局何を言いたいのかわからない。15分で作れるとはいえイマイチなものがまた一つ増えただけだ。

この状態はこの本で言う生産性の低い人の仕事法と同じだ。

  1. やり方が分からず途方にくれる
  2. とりあえずデータを集める
  3. データに埋もれて途方にくれる

データを本文に置き換えたらまんまだ。この手の人は質の高い仕事をするために数をこなそうとする。書評なら引用を増やすといったところか。こういった数でカバーする方法をこの本では犬の道と呼んでいる。これはぜひとも避けたい。そして犬の道を通るのは労働時間で仕事を評価する労働者(レイバラー)のやり方だ。アウトプットで評価するワーカーに是非ともなりたい。

『真の書評の道』には『解の質』が必要だ

犬の道を避け、正しい道を行くには道標が必要だ。それがイシューである。イシューを著者は次の2点を満たすものとしている。

  1. 2つ以上の集団の間で決着のついていない問題
  2. 根本に関わる、もしくは白黒がはっきりしていない問題

また、goo辞書ではこう説明されている。

一般的な用語としては「論点」「課題」「問題」などと訳されることが多いが、クリティカル・シンキングにおいては、論理を構造化する際に、その場で「何を考え、論じるべきか」を指す。

このイシューを見つけ出すのが重要なのだ。書評においても同じことが言えるだろう。まず「何に答えを出すための本なのか」を考えるのだ。いきなり読み返すのではなくコレを行う。こうすることでどのように書けばいいか見えてくるはずだ。

価値ある問は質なき課題をとりのぞく

イシューから始める仕事の流れとしては以下のようになる。
1. イシューを見極める
2. イシューを解決するためにどうすればいいか考える
3. 検証・まとめをする

コレを書評に当てはめるならこうなるだろう。
1. 書くべき問題を決める
2. 解決するためにどのように本を取り上げるか考える
3. 必要なところを読み直しつつ書評を書く

これでむやみに引用をすることはなくなるはずだ。さらにまず問題を決めることで必ず自分の意見・感想が入ることになる。しかも散漫とした内容になりにくい。したがって『真の書評への道』には『問の価値』が必要だということが言える。


まとめ

『問題』は全てに優先するぜッ!!
ようこそ……『問の世界』へ……


こんな人におすすめ

  • 書評を書く人
  • データに埋もれる人
  • 受け身な人

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