本しゃぶり

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ミニマリストは働かない

読んだ。

一連のをひと通り読んだが、片っ端からというのもアレなので最後に読んだ2記事だけ貼っておく。

最近話題のミニマリストはどうも贅肉が付いているように思える。なので俺がミニマリストの目指すべき姿を書いておく。これから書くことは極端に思えるかもしれないが、理想像とは大抵そういうものだ。しかし荒唐無稽というわけではない。実践している人は実在する。

目的をミニマルに

まずミニマリストは何を目的に生きるべきなのか。ミニマリストなのだから目的もミニマルでなくてはいけない。選択と集中。その生きる意味を一点に集中させてこそのミニマリストだ。たった一つに絞るのだから生半可な目的であってはダメだ。となると取り組むべきは一つに限られてくる。苦しみからの解放だ*1

人はつい他人を気にするが、まず自分を気にするべきだ。他人を気にし始めると焦点がぼやける。まず自分自身の問題に焦点を合わせ、自己を救済してから他へ目を向けるべきだ。最初は中々そうは思えないかもしれないが、とにかく集中していかなくては「苦しみからの解放」という目的を達成するのは不可能だろう。

一応書いておくが自分を優先しろというのは「利己」であれということではない。「自利」であれということだ。「自利」とはまず自分自身をきちんと確立することだ。自分が大丈夫だからこそ他の人を助けることが出来る。つまり「自利」であることはやがて他人のためもなるのだ。断じて自分さえ良ければそれでいいという話ではない。

目的がはっきりしたので以降に書き記す行動も、この目的達成を第一に考えたものでなくてはならない。つまり自分はどうあるべきか思考することを最優先し、あらゆる雑念が生じないようにする行動を選択すべきなのだ。徹底して思考に集中できる環境を構築する必要がある。

物をミニマルに

よくミニマリスト的発想に「持ち物を厳選し、本当に気に入ったものだけを持つ」というのがある。一見正しいようだが、これは上記の目的を達成するためには間違っている。なぜなら物への執着が生じるからだ。大切なものであるほど執着が増し、それを失う時に苦しみが生じる。そしてそうはならまいと所持し続けることにエネルギーを費やすことになる。これでは一つの目的に集中することなんてとてもではないができない。

では物に関してミニマリストはどのような態度で臨めばいいのか。一言で言えば「所持するな」だ。そもそも物を持とうと思うからダメなのだ。最初から持とうとしなければそんな問題は生じなくなる。そう言うと「じゃあ生活に必要な物はどうすればいいのだ」と疑問に思う人がいる。簡単な事だ。ミニマリストじゃない人から貰えばいい。人から譲り受けたものだけを使え。そうすれば物の呪縛から解き放たれるだろう。

人間関係をミニマルに

人間の悩み事の8割は人間関係に由来するものだとか、占い師はとりあえず「人間関係に問題が……」と言ったりするとか、人間関係についてとにかく人は頭を悩ますものらしい。ここでもう一度考えてもらいたい。ミニマリストの目指すものは何か。それを達成するために今の人間関係を維持する必要はあるのだろうか?

当然必要ないということが分かるだろう。もちろんゼロというわけにはいかない。山奥で一人暮らそうというのはそっちのほうが雑事に追われて思考に集中できないからだ。しかし、あくまでも接点を最小限にして余計なしがらみが生じないようにする。まず家族とは縁を切ろう。家族こそ正に人間関係の悩みの発端になりやすいものだから。子供はどうすればいいかって?それは「妨げ」だ。いなかったことにしよう。

行動をミニマルに

人間関係をミニマルにしろと言ったが、これともう一つ人の頭を悩ませる原因がある。そして上記のことができないという言い訳にも使われるもの、それは「仕事」だ。生産活動と言い換えてもいい。ここで冷静になって考えてみよう。仕事をするべきなのか。思考することに全神経を集中しなくてはいけないのに働いていてはそちらにも気を配る必要が出てくる。明らかに相反する行動だ。それならば導き出される答えは一つ。働くな。

こういうと「じゃあどうやって生活すればいいんだ」という意見が出てくる。落ち着いて先に書いてあったことを思い出してもらいたい。

ミニマリストじゃない人から貰えばいい。人から譲り受けたものだけを使え。

そもそも人からもらったものだけで生活するのであるから稼ぐ必要性はどこにもないのだ。養う家族はもういない。一文無しであろうと何も心配する必要がないのだ。もし食べ物だろうと衣類だろうと必要な物があれば働くのではなく、貰えるのを待つ。そして待ち時間は思考することに使おう。

行き先をミニマルに

ミニマリストは一点に集中しなくてはいけなく、ゴールはただ一つだ。なのでこれを読んでいるミニマリストを名乗る中にいないとは思うが、死後に転生しようなんて考えてはいけない。ミニマリストたるもの現世の後もアッチやコッチの世界にふらふら行こうとなんてしてはいけない。もう今が最後。

目的は「苦しみからの解放」であるのに対し、そもそも生きることは基本的に苦しみなわけだ。ならば再び生きていこうと考えるのは明らかにおかしい。早々に抜けだすことを考えるのがミニマリストとして賢い選択だ。気をつけなくてはいけないのが、だからといって今すぐ死ぬことだ。また一からやり直すだけなので時間の無駄。

まとめ

さてこれでミニマリストの理想像がわかっていただけただろうか。簡単にまとめるとこうなる。

  • 目的は苦しみからの解放のみ
  • 徹底して思考に集中する
  • 物は所持せず、貰い物で済ませる
  • 縁を切る
  • 働かない
  • 復活しない

以上を元に楽しいミニマリスト生活を送っていただきたい。

なお俺はミニマリストではないから実践していないし、今後するつもりもない。俺は全てを背負って生きていくタイプなので。

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*1:「生命、宇宙、そして万物についての究極の疑問の答え」だと思ったやつはまずググるところから始めよう