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本しゃぶり

骨しゃぶりの本と何かを繋げるブログ

マンガやアニメに影響されてやらかす奴

見たもの

私です。

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アオイホノオ(5) (ゲッサン少年サンデーコミックス)より

見た。
ビートたけしのTVタックル|テレビ朝日

いや、正確に言うとこの番組自体は見ていない。見たのはこの番組についての反応だ。で、何度目だって感じがするが目につくのがこの手の意見。

やめろよ。まるでマンガやアニメに影響されて行動する俺が犯罪者みたいだろ。

メディアに影響されて行動するのはごく普通のことであり、その事自体を否定しようとするのは実に愚かだ。マンガやアニメの表現規制賛成側にとっても都合がいいと言っても過言ではない。

言い逃れなど不可能

他人の意識はわからないのでまず俺自信の場合について書く。断言する。俺はマンガやアニメに影響されて行動したことがある。そしてこのブログ自体がその証拠だ。メインコンテンツ(のはずだった)書評記事で取り上げる本の多くはマンガやアニメをきっかけに読んだものがほとんどだ。とりあえず書評で人気だったの上から3つ貼ってみる。



うん。見事にマンガネタしかない。

でもまあ本を読むくらいなら大したことないので説得力がいまいちだろう。例として貼ったツイートではドラゴンボールをネタにこう言っている。

ドラゴンボール集めに旅するとでも思ってんのか

さすがに俺もドラゴンボールを探しに行ったことはない。だがマトリクスなら探しに行ったことはある。

そういうわけで「普通の人はマンガやアニメからの影響で行動しないもの。もし行動する奴がいたらそいつは狂ってる、犯罪係数オーバー160、執行対象です。」なんて言説がまかり通ると非常にヤバい。もうこのブログ見られただけで言い逃れできない。バカッターどころではない証拠の塊。俺どれだけ前科あるの?犯罪王なの?ポポネポなの?

俺は一人じゃない

とは言えマンガの影響で行動するのは俺だけじゃあないだろう。冒頭に貼ったドラマ絶賛放置中の『アオイホノオ*1』なんか俺なんかよりよっぽど影響されている人間しか出てこない。

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こんなこと日常的にやるか普通 / アオイホノオ(1) (ゲッサン少年サンデーコミックス)より

冒頭のツイートで取り上げられていた『ドラゴンボール』だってそう。そりゃあドラゴンボールそのものを探しに行く奴はまずいないだろう。だけど「かめはめ波」を撃とうとした奴はそうとういるはずだ。なにせジャンプ三大真似する技*2の一つだ。他に「舞空術」をやろうとしたり、重いリストバンドを着けてみたり、車の免許を取りに行ったりと考えてみればいろいろ挙げられそうだ。

もうちょっとまともな例として一つ挙げるなら『キャプテン翼』だろうか。

キャプテン翼海外激闘編EN LA LIGA 1 (ヤングジャンプコミックス)

キャプテン翼海外激闘編EN LA LIGA 1 (ヤングジャンプコミックス)

これは強い。世界規模で影響を与えているし、結果プロになってしまった人達がいる。
「キャプテン翼」からサッカーの素晴らしさを教えてもらった世界中のプロ選手たち - GIGAZINE

とまあ影響を受けて行動する人って別に俺だけじゃなく結構一般的な話だということについて、これ以上例を挙げなくても分かるだろう。「誰でも影響を受ける」と言うとそれを証明するには色々と面倒なことになるが、「影響を受けない」ということについて反論するだけなら一つや二つの例を出すだけで済む。

これでもまだ「影響を受けて行動するのは普通じゃない」と思っているのであるならば、あそこにインタビューしに行くといい。財団Bこと株式会社バンダイだ。どうやって子ども*3や大友からお金を絞りとっているのか聞くべきだ。

犯罪はやらねえよ

ここで件のツイートのような論法の何がマズいのかを説明しよう。マンガやアニメの影響で犯罪をするというのに反論という形で以下のように進む。

  1. もし影響を受けて行動するならば〇〇を見て△△するはずだ。
  2. しかし実際には△△しない。
  3. だから影響を受けて行動するということはない。
  4. よって犯罪をすることもない。

もう"1"の時点で間違っている。ありえないことを根拠にその後の論理展開が進んでいくので、全く意味のない反論になっている。それどころかこの理論は暗黙的に「影響を受けて行動がありえるならば犯罪をすることもある」ということになるし、その結果「影響がないので規制反対」という意見は「影響があるならば規制もやむを得ない」という意見になる。これはマズい。俺が挙げたように反例を出されるとオセロのようにパタパタと裏返って規制賛成理論になる。

というわけで規制反対を唱えるのであれば、もう少しまともな理論を使うべきだ。マンガやアニメの「犯罪をすることへの影響」についてとか、表現規制による悪影響についてとかだ。今回はそのことについては本題でないので書かない。

しかしなぜこのような理屈がいまだに使われているのだろう。マンガやアニメの見過ぎでないことを祈るばかりだ。

富士山ブック2014

富士山ブック2014

*1:この物語はフィクションである。

*2:あと「二重の極み」ともう一つはなんなのか。

*3:親からです。

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