本しゃぶり

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縦タブのVivaldiこそがウェブブラウザ

縦タブこそがウェブブラウザのあるべき姿である。
つまりVivaldiがウェブブラウザだ。

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これはFirefoxから移住した者による記録である。

Quantumのふるい

57になってFirefoxは生まれ変わった。従来比2倍の処理性能となりながら、メモリ効率はChromeより30%も優れている。Mozilla「量子的飛躍を遂げた」と謳うのも納得である。

しかし、何かを得るためには何かを捨てなくてはならない。Firefoxが下した決断は、旧来のXUL形式のアドオンを捨て去るということだった。

Chromeが覇権となったこの時代、Firefoxの強みは多種多様で自由度の高いアドオンにある。ブラウザにスピードを求める者の多くはとうの昔にChromeへ移り、残っているのは手放せないアドオン使用者ばかり。かくいう俺もその一人である。Firefoxには縦タブがあるが、Chromeには無い。俺は滅びゆく村に残る老人のごとく、56に居座り続けるつもりだった。

そんな俺が方針を変えたのは、この記事を読んだからだ。

他ならぬ縦タブを実現するために使っていたアドオン「ツリー型タブ」の開発者による記事である。なぜ57になって旧来のアドオンが使えなくなったのか、ツリー型タブを移行させるために何をしたか、そしてその限界について、懇切丁寧に解説されている。

これを読んで俺は思った。開発者がここまで頑張っているのだ、俺も腹を括るべきではないのか、と。冷静になって考えてみたら、俺はそれほど特殊なアドオンに依存しているわけではない。Chromeに移らなかったのは縦タブが無いためであり、その縦タブは57でもサイドバーでなら使うことができると記事に書いてある。生き残るのは最も変化に適応する者だ。俺は57に移ることを決心した。

サイドバーの限界

Firefoxをバージョンアップした。ツリー型タブを入れ、上部のタブバーは消し去った*1。ようこそ未来。

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……

ダメだ。Firefoxは俺の期待に応えられなかった。サイドバーがこれ以上縮まらない

俺はタブに関してはミニマリストである。タブの幅をfaviconサイズまで縮めるのが俺のスタイルだ。なのにサイドバーがこれ以上縮めることが出来ないのである。

よく縦タブの利点は「たくさん開いても幅が狭くならないのでタイトルがわかる」なんて言われるが、俺が求めているのはそこではない。最小限のスペースで全てのタブを視認できることが重要なのだ*2。ところが現状は、タブによって空間が無駄に占領されている。特にピン留めすることで生じる領域は、醜悪極まりない。

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赤線で囲った部分が許せない

この問題は、アドオンが悪いのではない。サイドバーの仕様がクソなのである。いや、Firefoxタブバーの位置を変える機能を用意していないのが諸悪の根源だ。

俺は移住することを決意した。


2017/11/28 追記

Firefoxのサイドバーの幅を狭くする方法は一応あるとのこと。

縦タブのVivaldiこそがウェブブラウザ - 本しゃぶり

いちおう,userChrome.css で #sidebar { min-width:0px !important; } で好きなだけ幅狭くさせることはできます(ぱっと探してもこういう情報が出てきにくいのがつらい). すごい感じの設定例→ https://www.reddit.com/r/FirefoxCSS/comments/7emhsq/

2017/11/28 13:11

My compact TreeStyleTab CSS and sidebar hover userChrome.css : FirefoxCSS

最初からそうしておくべきだろ。まあ今さら知ったところでFirefoxに舞い戻る理由は無いのだが。


約束の地 Vivaldi

俺が選んだブラウザはVivaldiである。

このブラウザはタブを上下左右と好きな位置に配置できる。そしてChromeExtensionを利用できる。つまり最強なのだ。

Vivaldiをインストールし立ち上げると、まずテーマを選ばされる。

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次はタブバーの位置だ。

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これを見たときに「このブラウザを作った人は分かっている」と思った。Vivaldiはカスタマイズ性の高いブラウザである。弄ることができるのはタブ周りだけではない。にも関わらず、タブバーの位置を決めるところから体験が始まるのだ。この時点で俺は勝利の予感がした。


Vivaldiを使い始めて一週間が経った。

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タブ幅は当然faviconサイズ。一番上のタブはピン留めしているが、無駄な空間は生じない。縦一列に並んだ、強く優しく美しい完璧な布陣。

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タブをたくさん開いても*3一望できるこの視認性。

もちろんサイドバーは別に存在するため、ブックマークや履歴などを開いてもタブが見えなくなることもない。こんなのは当たり前のことだが、それができるブラウザは少ないのだ。

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そして俺にとって必要なExtensionは揃っていた。ゆえにFirefoxへ戻る理由はどこにもない。Vivaldiは新たなる安住の地となった。

終わりに

ウェブブラウザにおいてスピードは重要な指標である。しかしブラウザには速さだけが求められるのではない。どんなに速く走れてもブレーキの無いピストバイクがクソなように、縦タブの無いブラウザはクソなのである。そもそもウェブブラウザのタブはサイドに配置するのがあるべき姿なのだ。

ウェブコンテンツの多くは横ではなく、縦方向に広がっている。そのため縦方向にスクロールする必要は多いが、横方向はスクロールの必要が無いのがほとんどだ。それどころか横幅いっぱいに広がらず、何もない領域となっていることも多々ある。俺はメインに27インチのディスプレイを使っているが、それで自分のブログを見るとこうなる。

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縦方向の空間資源は不足しているが、横方向は余っている状態なのだ。にも関わらず一般的なブラウザはタブを上に配置し、貴重な縦方向の空間資源を消費する。全くもって愚かとしか言わざるをえない。

とはいえ元々ページタイトルが上にあるため、その慣習からタブも上に配置するのを基本とするのは理解できる。しかし、だからと言ってサイドに配置するという選択肢を用意しなくていい理由にはならない。賢明な人間ならば、サイドにタブを配置することを望むのだから。

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By StromBer 20:12, 6. Jan. 2008 (CET) - Self-photographed, CC BY-SA 2.0 de, Link

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*1:Firefox Quantum(57以上)で上部のタブバーを消す - Qiita

*2:もちろん縦タブでも数多く開けばタブを全て一度に視認することはできない。あくまでも俺が普段開く数での話である。

*3:ここで言う「たくさん」とは20前後を指す。タブの数が3桁に達する人は悔い改めろ。