『ユーリ!!! on ICE』の10話を見て二人の立ち位置が気になったので、グエル公園で確認してきた。
きっかけ
この地図を作っている時のことだ。
一昨年の失敗*1を踏まえ、今回はキャラがいた場所だけでなく、撮影位置もあらかじめ調べておこうと考えた。そこでシーンごとにどこから撮影すればいいか、Google Earthやストリートビューを駆使してメモしていた。
そんな中で気になったのがこの一連のシーンだ。
おわかりいただけただろうか。
グエル公園の中央広場はこのような形状になっている。
二人の立ち位置について、上の3つのシーンが同時に成り立つ場所が無いのだ。知っての通り、この時のユリオとオタベックはずっと同じ場所に立っている。1枚目と3枚目だけならば真ん中の凸部 (上記画像の右端部) にいると考えていい。だがそれだと2枚目が成り立たないように見える。
この謎を解くため、俺は現地で調査することにしたのだった。
調査結果
結論から書くと、ユリオとオタベックは2枚目の時、立ち位置を変えている。
1,3枚目の時は①の位置に立っている。2枚目の時は②の位置に立っている。矢印はそれぞれの時のカメラの位置である。つまり1枚目から2枚目の間に、以下のように移動しているのだ。
現地で撮影したところ、以下のようになった。
アニメのシーンと同じ構図で撮影するならば、場所を移動しなくてはいけない。俺の認識は間違っていなかった。あの二人は会話中に一度移動し、また元の位置に戻っていたのだ。フィギュアスケーターの脚力ならば、瞬時に移動することも可能なのである。
考察
なぜこのように立ち位置をシーンで変えたのだろうか。好意的に考えるならば、この方が絵になるからだろう。もし①を横から見るならば、このようになる。
バックには木が多く、あまり面白みの無い光景である。一方で②ならば、奇妙な屋根の門番小屋を入れることができる上、中央広場の特徴である波状のベンチもよく分かる。いちいちキャラの立ち位置を気にする人など少ないだろうから、思い切って見た目優先にした、ということだ。
最初は①を横から見た資料が無かったのかと考えたのだが、ストリートビューで見ることができるので違うだろう。なので意図的に変えたということにしておく。BDでも修正されないだろう。
まとめ
- 二人はワープしている
- 時には整合性よりも見た目を優先する勇気
- グエル公園であのシーンを再現するならば、そのつど場所を変えるべき
- 現実のグエル公園は、撮影するために待つ必要がある程度には混んでいる
- カメラを向ける方向が周囲と90度違う俺
その他『ユーリ!!! on ICE』バルセロナ聖地巡礼記事
*1:インドでジョジョの聖地巡礼をした時、ガンジス川の撮影方向をミスった