本しゃぶり

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歴史 (下)

きっかけ

歴史(上)、歴史(中)ときたら最後まで読むしかない。
役に立つらしいし。

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ヒストリエ(3) (アフタヌーンKC): 岩明 均 より

中巻で本格的に始まった戦争を最後まで見たい、というか中巻と一緒にポチった。
最初に書いたが、ヒストリエでエウメネスはヘロドトス(歴史)を役に立つと断言していた。
個人的にああいうのには弱い。
つまり気に入った作品の中で、実在するものを高く評価するというやつ。
簡単に言えばミーハーなだけだと思うが、何がきっかけだろうと新しいものに興味を持つのは悪くない。
というわけで結局全部読むことにしたわけだ。


内容とか

下巻はマラトンの戦いで敗北したことに怒りを覚えたダレイオス王が、ギリシャ侵攻を決意するところから始まる。
もっとも、ダレイオス自身は決意するだけして準備中に死んでしまうのだが。
息子であるクセルクセスが王となり、ギリシャに侵攻を開始する。
このギリシャ侵攻を目的とした遠征軍だが規模がでかい。
ペルシアを中心に様々な民族によって構成されているのだが、その数170万(ヘロドトス調べ)
ちなみにこの数は陸上部隊のみカウントしたものであり、海上部隊や補給部隊などは他にいる。
この大軍を相手にしたギリシャは連合軍を組織しようとするが、揉めてばかりいる。
はたしてギリシャはペルシアに征服されてしまうのか?というのが大筋。

結局のところ、ギリシャの水軍強い、陸ではスパルタめっちゃ強い。
そして「神の怒り」でペルシアやられたって感じ。
ペルシアも消して弱くないし、ギリシャはしょっちゅう内輪揉めするけどこの結末。
数を揃えればいいってもんじゃあないらしい。

初めて下巻を読んだときは上巻、中巻と違ってトリビア的な小話が少なく、内容を把握しきれなかった。 その結果、風呂で読んでいたのだが、眠くなって本を落としてしまい、ページがひどいことに。
パピルスは火にも水にも弱いから困る。
しかし、あらためて地図を見ながらじっくり読み直すとこれが面白い。
下巻全部で一つの大きな戦いを初めから終わりまで書いているのだから当然だ。
この下巻は一気に読み進めることをおすすめする。

ところで最初に書いた、歴史は役に立つのかという話についてはどうなのか。
これは役に立つと言える。
歴史の勉強になるのは当然として、今でも通用する考えや説話も多い。
ネットで見かける問題なんかも、「それは紀元前に書かれた」と言いたくなることもある。
そしてブログのネタにもなる。


こんな人におすすめ

  • ペルシア戦争に興味がある人
  • 役に立つ本を読みたい人
  • 歴史(上)、歴史(中)を持っている人

下巻は特にコレを見ながらだと楽しめる

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