本しゃぶり

骨しゃぶりの本と何かを繋げるブログ

俺が知っている情報は、きっとあなたも知っていると思っていたのだが

この程度の内容なら誰でも知っているので、記事にする意味はない。
はたして本当にそうだろうか。

俺にとって当然の内容を書いたらバズったのだが。

費用まとめ記事に対する反応

2週間前にイタリア旅行の費用をまとめた記事を書いた。

これに対する反応がちょっと予想外だった。まずブクマの数である。450を超えてはてなブログの週間ランキングで9位だった*1。今まで、これよりもブクマのついた記事はいくつかある。しかし、今回のはここまで伸びるとは思ってもみなかった。

次にTwitterでの反応である。記事を公開した時、通常の投稿とは別に、内容をスクショしたものをツイートした。

その結果、RTが4,500以上favは7,000以上になった。これまで俺のツイートに対する反応が4桁に達したことは無かったので、間違いなく最高記録である。

最後に記事への反応の内容について。ある程度のブクマカなら誰でもそうだろうが、記事を読む時はどのようなブコメがつくか予想するものである。俺の場合はブクマカでありブロガーであるため、執筆の段階でブコメを予想する。あの記事ではその予想が大きく外れたのだ。

旅行にかかった費用の総額が約25万円と分かった時、金額そのものは想定通りだった。俺にとっての旅費としては特別安くもなければ高くもない。しかし、ネットのコンテンツとして見る場合はどうだろうか。

俺は「高い」と言われるだろうと考えた。まず単純に25万円という金額そのものが高い、と。「25万円もかけるなら新しいMacBook Proを勝ったほうがマシ」というように。あるいは旅費として高い、と。海外旅行強者から「LCCAirbnbを使えばもっと安く済ませられる」的な*2

ところが実際の反応は「そんなに安く済むのか」と、想定と真逆の反応だった。この程度で済むのなら自分も行きたい、と。

なぜこうも予想外の結果となったのだろうか。思うに、あの記事の内容は俺にとってあたりまえだったからである。

いつもどおりのことなので

あの旅行に関して、飛行機や宿の手配については例年と同じことしかしていない。そろそろ予約しないとやばいなと思った時に*3、飛行機はトラベルコで、宿はBooking.comで検索して終わりである。何か特別なことをしたわけではない。検索結果から安価なのを選んだ程度である。

webサービスを知っていれば終わる話なので、俺の旅行費用に関する情報はそれほど価値があると考えていなかった。検索すればすぐに分かることである。食費などの他の費用も同じである。レストランを利用すれば高くなるが、そこらへんの店でパンを買って食べる分には、日本のコンビニで昼飯を買うのと大差は無い。

聖地巡礼とはいえ、その費用に関しては (俺にとって) 普通である。だから価値は無いし、記事にする意味も無い。そんな認識だった。

一通のダイレクトメッセージが来るまでは。

質問されて気がつく

ある日、俺のTwitterにダイレクトメッセージが届いた。イタリア聖地巡礼にいくらかかったのか、という質問である。その時点ではざっくりとしか把握していなかったため、「20万〜30万円」と回答した。

回答してから考えた。俺は面識の無い相手に対してまずDMで質問しない。よほど知りたいことがあるならば別だが。おそらくほとんどの人も同じではないだろうか。しかも俺はフレンドリーに質問を募集し、回答するタイプではない。そうすると、俺にDMを送ってきた相手にとって旅行の費用は、よほど知りたいことだったのではないだろうか。

1人がよほど知りたいと思う情報ならば、結構知りたい人が他に29人ぐらいいるだろうし、興味のある人がさらに300人いるのではないか。ハインリッヒの法則」は情報にも当てはまる。根拠は無いがそう考えた。

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Cub-chibajin [CC0],Link

それで記事にした結果は、冒頭に書いた通りである。

終わりに

「今更な内容でもブログに書いたほうがいい」とは昔からよく言われている。知識としては知っていたし、これまでもその認識の下に記事を書いてきた。しかし今回のことで、俺は認識を改めざるをえない。自分にとって常識でも、他人にとっては違うということは想像以上にあるのだ、と。

最近読んだ『無知の科学』という本に、人間は「自分の頭の中に入っている知識」と「自分の外部にある知識」を区別できないと書いてあった。そのため本当はよく知らないことでも、知っている人や解説にアクセスできると認識している場合、そのことを自分は知っていると思い込んでしまう。逆に自分がよく知っていることは、他者も同様に知っていると錯覚するのだ、と。

現実には自分と他者の知識は分断されている。だからこそ、その溝を埋めるために、自分の知っていることは積極的に発信するべきである。それが今回、俺が学んだことだ。

こんなことは誰でも知っているかもしれないが、あえて記事にした。学んだことは即実践である。

知ってるつもり――無知の科学

知ってるつもり――無知の科学

今更な内容だと思っていたのに反応があった記事

これも似たバターンだった。読み上げ機能の声にこだわるというのは珍しいと考えて記事にしたが、その前提であるKindle読み上げに対する反応が想定以上に多かった。

*1:今週のはてなブログランキング〔2019年4月第2週〕 - 週刊はてなブログ

*2:書いていて気になりAirbnbで11月のヴェネツィアの費用を調べたら、額面だけなら俺の宿泊代と対して差がなかった。

*3:飛行機は3ヶ月前、宿は2ヶ月前くらい。