本しゃぶり

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落ちこぼれは「オーストラリア大陸」へ向かうべき

昔はお前のような情報科だったが、膝にポインタを受けてしまってな……
だからオーストラリアへ渡ったのだ。

HM Bark Endeavour replica in Cooktown.jpg
By John Hill - Own work, CC BY-SA 3.0, Link

3つの質問から

無言ブクマの多い3つのジャンルがある。エロ英語、そしてプログラミングである。なぜ多くなるのだろうか。これはブクマカーに質問してみればすぐに分かる。

  • あなた彼女いまして?
  • 英語は使えるんですの?
  • じゃあ、プログラミングが得意とか?

多くの人の答えは、どれも "No" だ。

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『けものフレンズ』1話より

何にもできないと言われても仕方ないが、大半のユーザーはそんなものである。かく言う俺もその一人だ。そのような人はどうしたらいいのだろう。英語についての対応はすでに書いている*1ので、今回はプログラミングに焦点を当てる。だがこれはプログラミングに限った話でもないと言っておこう。

情報科の劣等生

俺は情報科の劣等生であった。いや、成績自体は悪くない。むしろ上位の方だ。学校で評価される項目、つまりテストの点数だけは良かったのだ。

しかしプログラミングはできない。1年目の前半ぐらいでギブアップした。こうなってしまった理由はおおよそ検討がついている。最初のプログラミング言語がC言語。講義で使うPCはLinuxで初めて触れる。viエディタを使うのも初めてだし、画面には2chまとめが映っていた。C言語のせい*2だな。

Dennis Ritchie 2011.jpg
By Dennis_Ritchie_(right)_Receiving_Japan_Prize.jpeg: Denise Panyik-Dale derivative work: YMS - This file was derived from  Dennis Ritchie (right) Receiving Japan Prize.jpeg, CC BY 2.0, Link

こうしてポインタにとどめを刺された俺は、プログラミングができない人間になっていた。なのでプログラマーを目指すことは諦めたのである。

しかし今では職場の中でプログラミングを頼まれる立場となっている。なぜこうなったのだろうか。それは俺がオーストラリアにやって来たからである。

オーストラリア征服理論

「オーストラリアにやって来た」というのは比喩である。実際にオーストラリアで働いているわけではない。オーストラリアというのは、犬が最強の生物である場所のことである。ガイナックスの赤井孝美が提唱したこの理論について説明しよう。

オーストラリアにおいて最強の生物はフクロオオカミという犬であった*3

Colored-Crop-Tasmanian tiger.jpg
By Hobart Zoo - Hobart Zoo, Public Domain, Link

「犬」と書いたが分類的には犬ではなく、有袋類である。外見や大きさ*4が犬に近いという意味だ。

このフクロオオカミは桁外れに強い動物というわけではない。ただ、オーストラリア大陸にはこれより強い動物が存在しないだけなのだ。だから犬程度でも最強の座につくことができる。そしてそれは、犬よりも強ければオーストラリアで最強になれることを意味する。

この発想でガイナックスはPCゲーム業界に進出した。ガイナックスの画力はアニメ業界ではトップになれなくても、オーストラリアであるPCゲーム業界ならば圧倒的存在となれる。これがオーストラリア征服理論である。

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異世界転生

プログラマーになることを諦めた俺は、違う業界に就職する。もちろん配属先もプログラマーが求められている職場ではない。だがそこにもプログラムは存在した。それは装置の制御だったり、Excelのマクロだったりする。レベルはとても低いが、それは確かにプログラムなのだ。そこにいるのはプログラミングの教育を受けたことの無い人達である。たどり着いた先はオーストラリアであった

俺のプログラミング能力を日本語に例えるならば、ひらがな・カタカナを読める程度である。だがその程度でも周囲にノンプログラマーしかいなければ、そのレベルのソースコードを読み解けるだけで驚かれるのだ。

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『けものフレンズ』7話より

数値を入れ替えるだけでなく、0から作ることのできる人は貴重な存在である。if文for文を使えば、それは魔法を使うに等しい。結果、俺のプログラミング能力は必要とされるものとなった。やはり異世界転生こそが成功への王道なのである。

終わりに

一番いいのは最初に志した世界で成功することである。しかし、だからといって脱落したらそこで終わりというわけではない。異なる世界では必要とされるかもしれないのだから。

ともあれ2chまとめサイトは滅ぶべきである。

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書いたきっかけ

もともとはこれを見て俺と逆だなと思ったのがきっかけ。

電子と情報、両方学ぶからいいこともある。今は無くなったけど。

自分語りの記事