本しゃぶり

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発想の枠を広げるドラゴンワインダー思考

ドラゴンワインダーとは何か。
それはシンプルでありながらトレードオフを超越する「解」である。

大切なことはベイブレードから学んだ。

ブレーダー必須アイテム

ベイブレードで一番衝撃的だったアイテムと言えば、ベイ本体ではなく「ドラゴンワインダー」である。

このツイートにも書いてあるとおり、通常の約1.5倍の長さのワインダーである。そのため通常とは比較にならないほどの回転力を与えることができた。

これが何を意味するかというと、ブレーダーはまずドラゴンワインダーを手に入れる必要があったということだ。ベイバトルにおいて回転力は高ければ高いほど良い。はっきり言ってドラゴンワインダーに通常ワインダーで挑んでも勝負にならなかった。対戦相手が通常ワインダーを使っていると「始めたばかりの雑魚が」と思った記憶がある。ドラゴンワインダーは人権

そんなドラゴンワインダーではあるが、通常ワインダーとの違いは「長さ」「グリップ形状」だけでしかない。グリップ形状はオマケみたいなものだから、その価値の大半は通常の1.5倍という「長さ」だけに集約される。

いくら必須といっても、なぜ「ただ長いだけ」のアイテムに、昔の俺は衝撃を感じたのか。それを知るためには「ドラゴンワインダー以前の世界」を知らなければならない。

ドラゴンワインダー以前の世界

1999年12月、No-17「ドラグーン グリップアタッカー」に同梱される形でドラゴンワインダーは我々の前に現れた。

これ以前のベイはまだ種類も少なく、仕様もシンプルであった。ベイの挙動を決めるブレードベースに至っては、初期3種に使われていた「フラット」「シャープ」「セミフラット」の3つしか実質的になかったと言っていいだろう。そしてこの3種の防御力のステータスは同じく「2」であったため、実質的にベイは「攻撃」から「持久」の直線上のどこに位置するかで判断されていた。

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ブレードベースのステータス(攻撃力, 持久力)

さらに付け加えるならば、「防御」は実感しにくいというのもある。相手のベイを弾き飛ばすことができるなら、そのベイは攻撃力が高いと言える。ベイが長く回り続けているのであれば、そのベイは持久力が高いと言える。つまりベイブレードの2大決着パターン「場外」「回転停止」はそれぞれ「攻撃力」と「持久力」で生じるのに対し、「防御力」の勝ちパターンは曖昧だ。ゆえにベイブレードは「攻撃」か「持久」か間をとっての「バランス」か、という扱われ方をされていた。

そしてこの「攻撃力」と「持久力」は、トレードオフの関係にある。軸先がフラットであるほどベイの機動力が上がり攻撃力は増すが、回転エネルギーの消費が激しいため持久力は下がる。ウエイトディスクも同様で、攻撃力を求めるなら径が小さくて重い「ヘビィ」がいいが、持久力を求めるなら径が大きくて軽い「ワイド」にすべきだ*1。そのためブレーダーは、攻撃力を求めるならば持久力を、持久力を求めるならば攻撃力を諦める必要があった。

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攻撃力と持久力の関係

これは新製品のNo-17「ドラグーン グリップアタッカー」とNo-18「メタルドラグーン ベアリングスティンガー」も同様であった。この2機種はそれぞれ攻撃力と持久力により特化したブレードベースを搭載している。やはり片方を求めるならば、もう片方を諦めなければいけない。そう考えていたブレーダーの前に現れたのが、ドラゴンワインダーなのである。

「解」はベイの外に

グリップアタッカーを購入した俺は、同梱されていたドラゴンワインダーの力にすぐ気がついた。これは必須のアイテムである、と。

通常の1.5倍の長さによって加速できる距離が伸び、その威力は俺の「シュート」でまちがいなく「数倍」にも増している実感がある*2。この圧倒的な回転力を得たベイは、相手を弾き飛ばす力が増すだけに留まらず、長く回るようにもなった。つまり攻撃力と持久力の両方が強化されたのだ。

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ドラゴンワインダーの効果

ただワインダーの長さを伸ばす。たったそれだけのことなのに、攻撃力と持久力の両方が向上した。両立は不可能だと思いこんでいたのに。だから当時の俺はドラゴンワインダーに衝撃を受けたのである。ベイブレードの性能を飛躍的に向上させる解はベイそのものではなく、「ベイの外」にあった。

こうして俺は回転力をUPさせるアイテムの重要性を実感し、ワインダーだけでなくシューターにも気を配ることにした。この同時期に発売されたNo-19「イージーシューターグリップ」も購入したことは言うまでもない。

ドラゴンワインダーの教え

我々はドラゴンワインダーから何を学べるだろうか。

まずドラゴンワインダーの凄い点は以下である。

  • トレードオフの関係にある要素を同時に向上させる
  • シンプルな改善でバツグンの効果

なんと都合のいい解だろうか。

仕事をしていると、トレードオフの要素を同時に向上させることが求められることはよくある。品質を高める必要があるが、同時にコストを上げてはいけない。ついでに納期も短いと、QCD*3の全てを要求されるというような。こうなると「できるわけがない」と言いたくなる。

だがドラゴンワインダーはやってのけた。この「解」は、ベイだけを見つめていては決して見つかることはない。ベイの周囲に目をやり観察したことで、「回転」はさらなる段階へと進んだのである。

仕事や生活で遭遇する課題でも、ドラゴンワインダーのような解があるのかもしれない。シンプルで低コストなのに、トレードオフを超越するような「解」が。これを見つけるためには課題だけを見つめていてもダメだ。一歩引いて、課題の周囲を見る必要がある。その時はこう自問しよう。

「この課題におけるワインダーは何か」と。

ベイブレードの思い出

ベイブレードは様々な工夫やアイデアが盛り込まれた玩具である。その発想法の有効性はきっとベイブレードの中に留まらないはずだ。もし仕事や生活で困っていることがあるならば、一度ベイブレードの体験を思い出してみたらどうだろうか。何かしらのヒントが見つかるかもしれない。

今回ベイブレードをネタに記事を書いたのは、もちろんこれがあるからである。

内容から分かるように、小学生の俺は第1世代『爆転シュート ベイブレード』にハマっていた。そこでこれは書くしかないと、一番印象的だったアイテムをネタに記事を書いた次第である。

しかしこの内容で「思い出」というのもちょっとアレである。なので一般向けはこれで終わりとし、以降に同世代を対象としたベイブレードの思い出を書く。途中で挙動が急に変わってもいい。俺はこれをドライガーから学んだ。

No-01 アルティメット ドラグーン

原点にして (名前が) 頂点。俺は持っていなかったが、友人が持っていた。スタジアムが手に入る前は床や洗面器で対戦していたが、そうするとベイ同士が接触するのは稀なので、攻撃型がめちゃくちゃ不利。まあ、スタジアムでも持久型の方が強いのだけど。

以降のドラグーンもそうなのだが、ウエイトディスクがワイドであるのが気に食わなかった。公式で「攻撃型のドラグーンに相性がいいのはヘビィ」というなら、最初からそうしろと。まあ、サイゾーと両方買わせる戦略だったのだろうな。

No-02 サイゾー

これも俺は持っていなかったが、友人が持っていた。まだ設定が固まっていなかったころのベイなので、ビットチップが忍者。

ブレードベースが「シャープ」なので、初期のベイでは一番高い。そのためシャープ同士での対戦じゃないと、アタックリングが無用の長物となる。軸先の形状を変えるのはいいけれど、ベースの高さは合わせろよと思った記憶がある。

No-03 フロスティック ドランザー

俺が最初に買ったベイブレード。友人二人がドラグーンとサイゾーだったので、俺は残ったドランザーを選んだ。バランス型なので公式推奨組み合わせのために、他機種を買わなくていいのが素晴らしい。ただ必殺技がバンキング*4となっていたが、バランス型でやる必要はなかったのでは。

フロスティックドランザーで思い出したが、当時の俺は火渡カイ*5のマネをしたくて、100円ショップでチェーンを買った。それが習慣となった結果、アラサーの今でもウォレットチェーンを付けているのだから怖い。

No-07 ポルタ

ブースターのベイで、既存パーツの組み換え版。たぶん弟が最初に買ったベイ。シューターはついてこないはずだが、どうしていたっけ。

これが印象的だったのはベイそのものよりもビットチップのキャラ造形。初期は設定が定まっていなかったようで、よくわからないキャラが多かった。なかでもこのポルタは特徴的で、つくば科学万博のゆるキャラにいそうなデザインだった。

No-09 マケンド―

これも弟が持っていた記憶がある。ポルタと同じ枠。

No-10 ベイスタジアム

初めて買ったスタジアム。これがないと話にならないが、持っていない奴も多かった。一人っ子だと買うメリット少ないから仕方ないけど。なのでベイブレードをやる時はスタジアムを持っている人の家に集まることが多い。

このベイスタジアムの底面はフラットな部分が多く、ベイ同士の距離が空きやすい。そのため持久型有利のスタジアムと言えた。

No-11 ベイシューター

通常はシューターをワインダーで回転させるが、これはゼンマイで回転させるやつ。普通にワインダー式のシューターでやったほうが強かったハズレ製品。今ならベイの持久力を定量的に分析するために活用できただろうな。

No-12 スパークディスク

周囲に「スパークストーン」と「紙やすり」がセットされており、スパークディスクをセットしたベイ同士がぶつかると実際に火花が出るウエイトディスク。ウエイトディスク同士が接触しないといけないので、同じ高さのブレードベースを使う必要がある。

スパークディスクは単体でも優秀で、ワイド以上の持久力を発揮する。後に火花機構がオミットされた「サークルディフェンス」が登場したほどだ。買った当初はネタ製品かと思いきや、俺のベイブレード期間の長きにわたり活躍した。

No-13 ジャンピングベース

軸がバネになっているやつ。跳ね回って勝手に死ぬ。たいていは場外に飛び出す自爆で、スタジアムの中にとどまっても回転力を急激に消費して死ぬ。スピンファイヤーボム*6ができると期待して買ったのに。

No-15 バクシンオウ

俺が買った2台目のベイ。発売日当日にハローマックで買った記憶がある。アタックリングが角度がついた羽で、回転することでダウンフォースが生じる。今回調べたら防御型となっていたが、当時の俺はブレードベースがフラットなので攻撃型だと思っていた。というかフラットなら攻撃型だろ。

No-16 パンプキング

俺がドラグーンGAを買った時に弟が買ったベイ。バクシンオウと対になる存在であり、こちらは3枚の大型羽がリフトフォースを生み出す。その大型ゆえに、使い始めた当日に俺のドラグーンGAによって粉砕された

No-17 ドラグーングリップアタッカー

俺が買った3台目のベイ。上で書いたとおり、ドラゴンワインダーが最初に付属したベイである。軸先端がゴムで、フラット以上の機動力を発揮する。その機動力からの「ドラゴンヘッド」による攻撃で、弟のパンプキングが破壊されたのは上で書いたとおりである。

これから四聖獣の設定がベイに反映され、アタックリングが聖獣の顔になった。初代ベイブレードの方向性が定まった最初のベイと言えるのではないか。

No-18 メタルドラグーンベアリングスティンガー

初のボールベアリング搭載機種。後にウルボーグに受け継がれる持久型最強の称号は、このメタルドラグーンから始まった。フリー回転するベアリング軸の効果はえげつなく、特にスパークディスクと組み合わせると他を寄せ付けない持久力を発揮する。

ベイブレードは動き回ったほうが見ていて面白いので、これ以降も色々買ったが、本気で勝ちに行く時はこいつを使った思い出。

No-19 イージーシューターグリップ

シューターに取り付けるグリップ。これがあるとシュートしやすいし、ガチでやっている感じが出る。作中ではマックスが最初に使っていた。

グリップの中は空洞で、底の部分が開き、中にビットチップを収納することができる。ビットチップは「+1追加」と「10秒後出し」が好きだった。

No-21 ベイスタジアムU型

緑色で底面の断面がU型になっているスタジアム。そのため傾斜でベイが中央に集まりやすく、ベイ同士の接触が多くて楽しい。これでバトルすることで攻撃型が少しはマシになった。

No-24 スライディングシューター

シューターとグリップが一体となっている。シューターの角度を変えることができ、イージーシューターグリップのように使うこともできるし、拳銃のようなフォームでシュートすることもできる。イージーシューターグリップで十分とも言えるが、うっかりシューターが外れないのは良い。

これもマックスが使っていたな。

No-27 ドランザー オートチェンジバランサー

これまでバランス型というのはフラットとシャープの中間、つまりどっちつかずというものだったが、これは違う。最初は攻撃型として動き、アタックリングが相手とぶつかると衝撃で細い軸が飛び出すことで持久型に変化するという初のチェンジギミック搭載のバランス型なのである。

コロコロの説明では「攻撃と持久の完璧なバランス」といって数直線上の中心に矢印がある説明図があったが、俺は「天秤のように両端に矢印がある」ような図にするべきだと思った記憶がある。

作中ではジャンピングベースで逃げ回るキョウジュを仕留め、その後に持久モードにチェンジすることで規定の3分間以上回ることをクリアしていた。3分間なんてメタルドラグーンでも無理だろと思った記憶がある。

No-29 パワーシューター

パワーギアで強力なシュートが撃てるというシューター。逆に動きが悪くてダメだった気がするが、記憶が曖昧。天面が蓋になっており、中にビットチップを収納できる。

No-32 ドラシエルメタルボールディフェンサー

初のメタルボール搭載ベイで、初の防御型のブレードベース機種。シュート直後の高速回転中は遠心力でボールが外側にあり、回転力が落ちてくるとボールが内側に移動して安定性が増す構造となっている。長く回るためには質量が外側にある方がいいので、動かないほうがいいのにと思った記憶がある。

コロコロの改造例として、メタルボールを追加でベースにセットするというのがあった。メタルボールのためだけにドラシエル2台買うのは小学生には辛いだろ。

No-34 ドラグーンストーム

初のスピンギア機種で、初の左回転。これによって他のベイとは逆周りにスタジアムの中を移動するので、攻撃できる確率が高まる。また、回転数が落ちてきても、相手が右回転なら回転力を奪う事ができるので、攻撃型の割には持久力もある。

ただ当時残念に思ったのは、軸先が先代のGAよりも細くなってしまったため、機動力が落ちたこと。もちろんこれはその分だけ自滅しにくいというメリットもあるのだが、ドラグーンは攻撃特化でいてほしかった。ただ、近所にいた当時中学生のお兄さんがドラグーンSを使ったところ、圧倒的な回転力によって見たことのない挙動を示した。やはり筋肉は全てを解決する。

No-35 ドライガースラッシュ

初の右回転スピンギア機種。作中ではこいつの方がドラグーンSより先に登場。アタックリングもブレードベースも俺の好みで、かなり長い間使っていた。

ブレードベースの「メタルチェンジベース」の特徴は2点。まず初の金属軸であること。もう一つは軸先に傾斜があり、フラットなスタジアム中央では持久型、斜面であるスタジアム外周では攻撃型の動きをする。ドランザーABとはまた違ったバランス型である。

このメタルチェンジベースは軸にチョロQの前輪タイヤをはめることができ、これによって機動力をさらに上げることができる。その結果、ベイブレードとは思えないスピードでスタジアムを走り抜け、そのまま外へ飛んでいくことがよくあった。ちなみにこれもコロコロに載っていた改造方法である。

No-40 メタルドラシエル

金属シャープ軸を搭載した持久型。ついにメタルドラグーンを超える持久型が登場したかと思ったが、普通にメタルドラグーンの方が上だった。やっぱりボールベアリングの方が粘りがあるんだよな。

このベイはイベントで先行発売していたので買った。たしか『爆転シュート ベイブレード』の青木たかおにサインをもらったのもそのイベントだったと思う。

No-42 カタパルトグリップ

イージーシューターグリップの上位種。普通にモード切替で、普通にグリップとして使えるだけでなく、シュート時にバネでシューターが前後に可動するというギミックが搭載されている。手に入れてから、俺はずっと使っていた。

ただ俺は本来の使い方ではなく、指でシューターを後ろにスライドさせた状態で構え、シュートする時に指を離してシューターが前に移動するようにしていた。ワインダーと逆方向にシューターが動くことで、より速く回転させようとしたのだ。狙い通りの効果があったかは不明。

No-43 ベイトーナメントドーム

壁が脱着できるスタジアム。壁をなくすと攻撃型が有利になるかと思いきや、自爆しやすくなるのでそうでもないという。ベイスタジアムより直径が大きいので、3人以上でやる時はこっちの方が良い。

これには青いドラグーンSとガンメタルのデスドライガーが付属する。なんでデスドライガーに見覚えがあるんだろうと思ったらこいつのせいか。

A-2 ドランザースパイラル

こいつも一つのブレードベースで攻撃型と持久型の両方になるが、ABと違って1回のバトルでどちらか片方しかできない。予め攻撃か持久か決めて撃つ必要がある。それが面白くなくて買わなかったのだが、この記事を読むと持久型として優秀だったらしい。買うべきだったか。

A-10 ガルマーン

作中で中国チームが使っていたベイは、アタックリングが二重構造となっており、下段がフリー回転する。その下段を後で登場するガイアドラグーンにセットすると強かった。俺の中でガイアドラグーンのために存在したベイ。

A-11 ウルボーグ

はい出ました、持久型の代名詞でもあるウルボーグ。説明不要で超長く回る。

A-12 シーボーグ

これまでドラグーン専用だったゴム軸を、シャープにすることで防御型として使ったベイ。ゴム軸にそういう使い方もあるのかと感心したことを覚えている。それが有効かどうかはまた別の話だが。

A-14 ドラシエルシールド

買わなかったけど、軸先にメタルボールを使ったことに、メタルボールにそういう使い方もあるのかと感心したことを覚えている。わりと簡単に感心するな俺。

A-17 トライグル

相手と接触するとジャンプする。ジャンピングベースのトラウマがあるので買わなかった。

A-18 トライピオ

下手したらドラグーンより知名度がありそうなくらい有名なベイ。史上最大のアタックリングは、バクシンオウ以上のダウンフォースを生み出す。その大きな力に耐えられず、短命に終わる。アタックリングだけを飛ばして遊ぶこともできる。

弟が買ったが、大きすぎてすぐにアタックリングが破損した。パンプキングの犠牲から学んでいない。しかし捨てるのももったいないと、ニッパーで羽を全部もぎ取ったら、最小最強の円形アタックリングが誕生した。

A-24 ドライガーファング

ギミックは好みだったが、色合いがドライガーSから変わって俺好みではなかったので買わなかった。すぐ後にドラグーンFも出たしな。小学生の小遣いならそんなもの。

A-25 ドラグーンファントム

史上最大のゴム軸には、ドラグーンSに不満だった俺もニッコリ。アタックリングも固定二重構造でかっこいいし。俺の求めていたドラグーンはこういうのだよということで買った。

A-27 ドランザーフレイム

軸が縦に回転し、攻撃・持久・バランスのどれかを選択することができる。ドランザーはABからどんどんつまらなくなるなと、小学生にして老害みたいに思った記憶がある。当然俺は買っていない。

友達が買っていたので使ってみたが、こいつは軸を中途半端な状態にしてシュートするとちょっと面白かった。中心から外れた2軸で地面と接するので、ガタガタと小刻みに跳ね回る挙動を示す。もちろんまともに戦えないネタ的な使い方だ。

A-28 グリフォリオン

こいつが出た頃が一番ブームが盛り上がった時で、あらゆるベイブレードが入手困難だった。フロスティックドランザーからやっている俺としては、急に手に入らなくなってマジで迷惑だなと思っていた。その一方で家にたくさんベイブレードがあることを、新たに始めた奴に自慢したり。

ではどうやって新型ベイブレードを手に入れるか。その一つの方法がコンビニである。当時はあまりにもベイブレードが売れたため、コンビニでも売るようになった。そう聞いた俺は、毎朝5時とかにコンビニへ行っては、ベイブレードが入荷していないか確認してた。だがコンビニで買えることはなく、結局祖父母の家の近くでこのグリフォリオンを手に入れたのであった。

そこまでして手に入れたグリフォリオンだが、はっきりいってクソ機種。グリフォリオンのプラモデルが付属し、ベイと合体させることでアニメバージョンを再現することができる。だがそれで対戦することはできない。軸は対戦的には価値のないプラスチック製だし、アタックリングは大きすぎて攻撃を食らうとバランスをすぐ崩す。そしてプラモデル付属のせいで他より高い。なんだこれ。

A-36 ワイボーグ

ドランザーABとは逆に、敵の攻撃を受けることで持久モードから攻撃モードに自動で切り替わる*7。そうそうこういうのでいいんだよと思ったら、ドランザーABとは違ってブレードベースが接触することでモードチェンジが起きる。そのためブレードベースが無駄にでかい。もうドランザーABは戻ってこないのだなと思った。

ガイアドラグーン

コロコロの読者デザインキャンペーンの最優秀賞を商品化し、コロコロの応募者全員サービスで販売したベイ。ウェイトディスクの「ヘビィアタック」が貴重なのだが、無くしてしまった。たぶん友人の誰かに盗まれたのではないかと疑っている。

読者デザインキャンペーンは当然俺も応募した。たしか遠心力を使ったドライガーFみたいな複雑な機構のブレードベースを提案した覚えがある。結果まったくかすらず。ガイアドラグーンを見て「なんでメタルボールの攻撃型なんて安直で単純なやつが最優秀賞なんだ」と憤った覚えがあるが、今ならガイアドラグーンの価値が分かる。これは実現可能性が高いから偉い。単純なアイデアでありながら今まで無かったし。

ともあれガイアドラグーンを手に入れたのだが、なかなか強かった。アタックリングの下段をガルマーンに交換したら。本来の下段はやたら大きくしかもフリーなので、攻撃力は低いのに自分の回転は減りやすいというクソ仕様だった。ガルマーンのに交換するとほどよいサイズになる上、公差の関係かきつくてフリー回転しなくなるのだ。すると重くて攻撃力の高いベイが完成した。

A-42 メタルドランザー

この頃にはベイブレードブームが終わりつつあり、俺のベイブレードに対する熱も冷めていた。特にこの機種に搭載されたマグネシステムは、スタジアムも専用のでないと効果が発揮されないというのが気に食わなっかたのだ。

だがマグネシステムで遊んでみると、これがなかなか面白く、実際にやってみないと分からないものだなと反省した。その時に使っていたのがこのメタルドランザーで、自分で買ったのかは忘れたが、俺が最後によく使っていたベイである。マグネシステムが搭載されている以外に特徴は特にない。

A-44 マグネスタジアム

我が家で最後に買ったスタジアム。マグネットをスタジアムにセットすることで、マグネシステム搭載のベイの挙動を変えることができる。マグネットを外から内に誘導するように配置すると、攻撃型が内側に攻め込むので楽しい。

俺の思い出はここまで。

#ベイブレードの思い出

#ベイブレードの思い出
by タカラトミー

*1:持久力はスパークディスクだとなお良い。

*2:小学生の感想です。

*3:「quality, cost, delivery」(品質、価格、納期)の略。

*4:スタジアム曲面の傾きに合わせてシューターを傾けてシュートする方法。

*5:マンガ『爆転シュート ベイブレード』の登場人物。ドランザーの使い手。

*6:相手の上から落ちて攻撃する火渡カイの必殺技。

*7:右回転時。左回転だとドランザーABと同じ。