本しゃぶり

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朝食にアオカビを食べたら口内に吹き抜ける爽快感

ソフトステージ ~菌劇場~ もやしもん P・クリソゲヌム

アオカビ(Penicillium)はアオカビ属(ペニシリウム属)に属するカビの総称で、もっとも普遍的に見られる不完全菌の一つである。胞子の色が肉眼で青みを帯びた水色であることからその名がある。ただし、白や緑がかった色のものも見られ、必ずしもすべてのアオカビ属(Penicillium属)のカビが青いわけではない。
アオカビ - Wikipedia

こういうものを食べた話。

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背景

最近こんな記事を読んだ。
朝食を食べながらスマホ/ケータイ、10代・20代で2割超え (Impress Watch) - Yahoo!ニュース
俺はスマホを見ながら朝食を摂らない。たかだか4インチ程度の画面を朝っぱらから見てなんていられない。27インチディスプレイを見ながら朝食を摂る。画面の広さは心の広さ。海より広いとまではいかないが、わりと大きい方だと思っている。そして見るのは大抵アニメ。今朝はコレを見ていた。

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でかい / 「未確認で進行形 第09話」より

アニメは自分で操作する必要もないので食事のお供に向いている。朝食時における俺の五感は以下のように割り振られる。

  • 食事:味覚、触覚、嗅覚
  • アニメ:視覚、聴覚

食事に視覚を使われなかったことにより事態は起きた。

干し芋

そんなわけで俺は画面を見ながら朝食を食べていた。この時のメニューはカップ焼きそばにベーコンを突っ込んだジャンクなもの。味濃いなコレと思いながら何事も無く完食する。しかしまだ物足りない。そこで俺は干し芋を食べることにした。例の戦車アニメを見てから俺の部屋には干し芋が常備してある。これはこういうちょっと何かを食べたい時に最適だ。原料はただのサツマイモだからスナックを食べるよりは体にいい。たしかまだあったはずと思いながら俺は取り出した。

その干し芋だが、おそらくこんな感じになっていたと思われる。

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これは後で袋に残っていた干し芋を撮影したものだ。かなり最悪な状況になっている。だが残念ながらここまでカビが侵食してきても俺のもとにプリキュアは来ない。そして俺は気がついていない。

口内に広がる爽快感

干し芋を1枚取り出して食べる。妹を見て芋を見ず。俺の視線は画面に向けられている。今思えば干し芋のクセに濡れっぽい気がしたが、当時そんなことは意識の外。「うわー フワフワですー」とか言うセリフを聴きながら俺も一部フワフワしたものを食べる。やばい状況が未確認で進行形。そしてそのまま完了形。

当然こんなものを食べたのだからいつもと風味が違う。妙な爽やかさが口の中に広がったのだ。例えるならクールミント。カビはジメジメした状況で発生するのに食べたらスーッとしたのだ。明らかにいつもの干し芋では無いのだが、俺は「カップ焼きそばの味が濃かったせいかな」程度にしか思わなかった。そしてコーヒーをすする。飲んでいる場合ではないというのに。

二度目はなかった

1枚目を食べて口の中がスッキリしたのでもう1枚食べようと思った。すでに画面はエンディングとなっていたので視線を干し芋の袋に移す。そして気がつく。なんか白い。そしてベトベトした干し芋を取り出して観察する。

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?!

俺がさっき食べたのは……

まだ無事

明らかに俺はカビを食べた。口の中にまだ残っていれば吐き出すところだが、すでに芋と共に胃の中だ。俺は一度胃に入れたものを選別して吐き出すことはできない。間違いなくカップ焼きそばやベーコンも一緒に吐くハメになるだろう。ざっと計算して200円といったところか。もったいない。俺は吐くことを躊躇した。

とりあえず落ち着こう。そう考えて俺は残ったコーヒーをすする。状況を整理しよう。俺は芋と一緒にカビを食べた。問題なのはカビを食べた事そのものではなく、健康に害があるかどうかだ。影響が無いのであれば気にする必要は無い。たかが菌類、キノコと変わらない。

そしてググった結果こんな記述を見つける。

アオカビの大部分はカビ毒(マイコトキシン)を産生しないため、これらが直接に重篤な食中毒の原因になることはほとんどない。ただしアオカビが生えた食品では、他の有害なカビの増殖も進んでいると考えるべきである。
アオカビ - Wikipedia

なるほど。気にする必要は無さそうだ。安心して俺はこの件をブログに書くことにした。あれから15時間以上経過しているが、体調に異変はない。

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