本しゃぶり

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【雑記】頭を使う質問をする面接官は頭使ってない

読んだ。この手の試験がまだ話題に上がることが信じられない。

世界的企業の入社試験に採用された難問とその回答を黙々と書いてく

飛行機の中にいくつゴルフボールを積み込むことができるのか

俺がこの手の入社試験の話を最初に目にしたのはGoogleのやつだったと思う。しかし、そのGoogleはすでに効果が無いと認めてやめている。
Google: 奇問による入社試験はまったくの時間の無駄だった - BusinessNewsline
この試験に対してGoogleは次のように言っている。

まったく効果はなく、単に面接担当者の自己満足に過ぎなかった

現在でもYouTubeなんかが実際にこんなとんち問題を使っているかは知らない。だが使っているとしたら無駄としか言えない。この手の問題は日本でも多く使われているようだ。少なくともそう思っている人は多い。試しに 面接官「」 ですか でググってみるといい。奇抜な問題が次から次へと出てくる。実際にあったかは定かではないが、面接というものがそういうものだと思われる程度には蔓延している。

Googleが自ら否定するまでもなく、このとんち面接は無駄だとすでにダニエル・カーネマンが言っている。この本で。

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面接の話が出てくるのは上巻の方だが、買うなら下巻もいっしょに買ったほうがいい。二度手間は無駄だ。これに書かれている面接の話はざっとこんな感じ。

すぐにフィードバックを得られず、客観的な情報がない物事に対しての勘はあてにならない。そしてハロー効果があってはならない。第一印象での判断もグループワークも全くの無駄。カーネマン考案の効果があった採用試験というのは、あらかじめ用意した質問シートに従って淡々と質問し、各人格特性について独立的に評価する。この時する質問は相手の過去の事実を尋ねるだけだ。そして最後の最後に相手の未来の姿を想像して点数を与える。ちなみにこの最後に想像するというのはこれがないと試験管が人間である意味が無いとということで付け加えられた。この方法で今まで全く役に立たなかった採用試験が少しは効果のあるものになったという。

結局大事なのは個人の思いつきではなく、単純で統計的なルールだ。追跡調査をすれば判明する。このような入社試験をしているということは自分たちは流行と思いつきで行動していると宣言しているようなものではないだろうか。もうやめよう。

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