本しゃぶり

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【書評】赤木しげるは知っている / “20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義”

きっかけ

靴を履かずに歩きたいと思ったので。

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一歩踏み出す / 天―天和通りの快男児 (18) (近代麻雀コミックス)より

俺はあんまり自己啓発書をネタに書評を書く気がしない。例によって引用だけで構成するような書き方をするならば、自己啓発書ほど書きやすい本は無いかもしれない。「今日からお金持ちになるための3ステップ」とかあったら、その3ステップとやらをそのまま書いておくだけでまとめ記事になる。でもそんなものつまらないし、大体どの本も似たようなことしか書いていないし。挙句の果てにこんな記事を書いちゃうほどだ。

【雑記】意識低めな自己啓発書とのつきあいかた - 本しゃぶり【雑記】意識低めな自己啓発書とのつきあいかた - 本しゃぶり

読んだ。そして語ってみた。茂木健一郎に騙されて通信制高校からAO入試受けた結果wwww - Togetter自己啓発をこじらせる最初これを読んだ時いやいやいや~...

そんな訳で書くのを避けてきたのだけど、最近ネットで読んだものをネタに記事を書くようになって考えが変わった。本の中身を紹介するというより、あくまで記事を書くきっかけレベルで向き合ってみれば、ネタとして使えるのではないかと。むしろそのほうがオリジナリティがあって良さそうだ。特に流行りが終わった本を取り上げるなら。

で、今回取り上げるこの本だが、この本は俺にとって珍しく買った日付を覚えている。というか注文メールを見ずに答えられるのはこの本だけだ。その理由は簡単。俺がこの本を買ったのは21歳の誕生日の前日だ。もう一度本のタイトルを見て欲しい。つまりはそういうことだ。もちろん日付が変わる前に読み終えた。


内容とか

この本の言いたいことを一言で言ってしまえば「固定観念を捨てて行動しろ」だ。まあ自己啓発書によくある話。特徴的なところを挙げると、固定観念を捨てて行動した結果うまくいったよなエピソードがたくさん入っているところだ。具体例が多いと単純に読み物として面白い。ただ今回はいちいち取り上げる気はしない。

この本を読んでいて俺は、冒頭に貼った「天」の最終巻を思い出した。あの麻雀漫画なのに3巻に渡ってひたすらアカギの自殺を止めようとするアレだ。なのでいつものように本と漫画を繋げたところに俺の主観を混ぜて書いていく。

できるわけがないッ

この本が発売当初に宣伝として使っていた話がある。

5ドルを2時間でどれだけ増やせるか?

スレタイなんかで見たことのある人も多いと思う。さらに「650ドルまで増やした学生もいたが、どうやったでしょう?」とか書いてあったりして。そしてその肝心な方法が知りたければ本を買ってねという宣伝だ。これはなかなか上手い方法だったと今でも思っている。だって俺の手元にその本があるし。結局その答えは最初の5ドルを気にせず元手ゼロなビジネスを行うってオチなのだが。

この5ドルの話もそうだが、この本には自分で決めたルールから逸脱することの重要性を何度も出す。そんな時に思い出すのが冒頭に貼った「天」で靴を履かずに庭に下りるというやつだ。別にやっても大した問題じゃないのにまるで禁忌であるかのように思いつくことすらしない。そしてその結果、固い頭で「できるわけがないッ」と言ってしまう。こういうことは自分で気がついていないだけでよくある。しばらく前にこんなニュースがあった。

「宗教信じてる?」 「いいえ」 「じゃあ持ってるお守りハサミで切って」 「できない」 「は?」 - 【乞食速報】「宗教信じてる?」 「いいえ」 「じゃあ持ってるお守りハサミで切って」 「できない」 「は?」 - 【乞食速報】

お守りの効果を信じていない人でも、ひどく拒否反応が出るくらい切れないようだ。これも根っこのところでは同じ理由なのだろう。そういう意味では全てを捨てる気になれる奴こそ新しい世界を考えつくのかもしれない。

時には“歩く”より… まず“走れ”だ

また自己啓発書でよくある話だが、自分に自分で許可を与えて動き出せ!っていうのがある。もちろんリスク管理は大事だが、完璧なタイミングなんて無いという話だ。たしかに準備が足りなければ失敗するかもしれない。しかしアカギもこう言っている。

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いいらしいよ / 天―天和通りの快男児 (18) (近代麻雀コミックス)より

この手の話を読むと、このブログを始める時のことを思い出す。俺は結構前からブログを始めたいと考えていたが、完璧なブログにしたかった。完璧というのはデザインとかフォーマットだとか文章力だとかだ。しかし完璧にしようとすると、準備の段階で挫折することになった。いきなり全部はコストが高すぎる。

そしていい加減に始めたくなり、難しいことも考えずこのブログを始めてみた。結果、徐々にだがマシになってきているので、始めないことには意味ないと思い知らされた。これ何度目かわからないけどな。

固有結界

そして最後、好きな事をやれ、情熱を傾けられる事を。これもよくあるやつだな。あまりにもよくありすぎて「俺の好きな事は昼寝とアニメ鑑賞です!これで成功するにはどうしたら良いですか?」なんて言い出す奴もいる。そのためこの本ではこう言っている。

情熱とスキルと市場が重なり合うところ。

ですよね~

ただこれでは重なりあうところを探せってなっているけど、強引に自分の好きな領域に引きずり込むのも結構アリだと俺は思っている。今ではこうやって毎日頼まれたわけでもなく文章を作成しているけど、元々文章を書くのは嫌いだった。なぜかというと基本的に文章を書かされるのは学校においてで、俺はまじめに書かないといけないと思い込んでいた。俺のブログを読んでくれている人ならわかると思うけど、俺はパロディが好きで仕方ない。しかし、学校においては使っていなかったのでやる気が全く起きなかった。

ところがある日、細かいことは忘れたが、何かで漫画ネタをこっそり混ぜてみた。ちょっとした気の迷いだったし、この程度ならバレないだろうと考えていたのだ。そしたら気分よくかけた上にオリジナリティも出たので先生に褒められた。当然元ネタを知っている連中にも受ける。そこで俺は気がついた。こういうのもアリなのかと。正に自分で勝手に「できるわけがないッ 」と思い込んでいただけだったのだ。

それから調子に乗った俺は何かあるたびに提出物だろうとパロディを突っ込んだ。書いていて楽しいし、評判も上がる。弟の宿題で「料理を作って家族の人に感想を書いてもらおう」とかいうやつに、トニオさんの料理を食った億泰の感想を元に書いてやったこともある。(後に弟の宿題は保護者の間で話題になったと聞いた)そしてついには卒研の発表にもブチ込むほどになっていた。

そういう訳で俺は何かをする上で、いかに自分の領域に持ってこれるかが重要だと考えている。

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市場に合わせるとこうなりかねない / 天―天和通りの快男児 (18) (近代麻雀コミックス)より


まとめ

福本作品を持っていたら自己啓発書いらねえな。


こんな人におすすめ

  • 21歳になっていない人
  • 頭の固い人
  • アイデアが欲しい人

いつのまにかまた新しいのが出ていたのか

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