本しゃぶり

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見よう見まねの生ハムメロン

真似をするにしても、例えに出すにしても、気をつけなくてはいけないことがある。
それは、本質を理解してやれ、ということだ。

そう、例えば生ハムメロンとか。

Melón con jamón

ヒトデの足をとる

きっかけはこの記事。

そこにいいことが書いてあった。

オシャレが好きな人間が言う 「着たい服を着る」 と、何もわかってない僕たちのようなキモオタの言う 「着たい服を着る」 は大きく違うのだ! 彼等は一見奇抜でもわかった上でやってる。生ハムメロンのようなものだ。見よう見まねで真似しようとしてもベーコンスイカみたいになってしまうだろう

理系大学生ファッション奮闘記 その5 無難に勝機あり - 今日はヒトデ祭りだぞ!

ファッションには疎いが、その通りであると俺も思う。だが一つ引っかかる。
ベーコンスイカあるんじゃね。

やはり存在した。そこで指摘した。

ほとんどクソリプと言っていいのにお礼を言われた。さすがは人気ブロガー、余裕がある。
そして記事は修正された。

生ハムメロンのようなものだ。見よう見まねで真似しようとしてもベーコンリンゴみたいになってしまうだろう

理系大学生ファッション奮闘記 その5 無難に勝機あり - 今日はヒトデ祭りだぞ!

……

OK Google.

Cafe Ba-Ba-Reeba

どうやらスペインのおつまみとして、果物をベーコンで巻くのがあるらしい。というわけで。

理系大学生ファッション奮闘記 その5 無難に勝機あり - 今日はヒトデ祭りだぞ!

ベーコンとスイカを組み合わせる料理は実在するのだが / ベーコンとリンゴもある

2016/02/28 09:36

二度もヒトデの揚げ足を取ってしまったが、まあいいだろう。ヒトデの足は多いのだから1本や2本取ったところで大したことはない*1

本当の例えをお見せしますよ

ではヒトデはどのように例えるべきだったのか。それは生ハムメロンだけで良かったのだ。日本で一般的に食されている生ハムメロンは、まさに見よう見まねで作られた、本来とは大きく違うものなのである。

生ハムメロンは一見すると奇抜に見えるが、本場イタリア・スペインでのそれにはちゃんと意味がある。

元来は保存食であるハムの強い塩味をメロンの甘味が和らげる、もしくはメロンの青臭さをハムの風味がカバーするという、味覚上の相補性から発達した料理であると言われている。
生ハムメロン - Wikipedia: フリー百科事典(2016/02/28 16:59 JSTの最新版)

つまり、日本で言うならば「キュウリに味噌をつけて食べる」ようなものである。間違っても、贅沢&贅沢を求めて作られた料理では無いのだ。しかしこれを知った上で、言うほど生ハムとメロンの相性がいいか、と疑問に思う人もいるだろう。それに対する答えがこれである。

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そもそもメロンの種類が違うのだ。さらに言えば生ハムの塩分も日本のものは本来のに比べて少ない。したがって日本での食べ方は見た目だけを真似た、本質を理解していない存在なのである*2

というわけで教訓。まずググろう。

その他の誤解に突っ込む記事

*1:ちなみにヒトデの足は☆のカドではない。あれは全て腕である。ヒトデの足は管足といって、腕の下面にある歩帯溝の内側で触手のごとく蠢いている。人間の感覚からするとなかなか気持ち悪い。

*2:もちろん日本の生ハムメロンが好きだ、という人のことを否定するつもりはない。まがい物だけどな。