ChatGPTは自分オリジナルのGPTを作ることができる。
それを好きな時に呼び出すこともできる。
つまり、こういうことができる。
GPTsの正しい使い方
去年の11月にChatGPTでは、誰でも簡単にカスタマイズされたチャットボットを作れるGPTsという機能が追加された。挙動を自然言語で指示し、名前とアイコンを付けたら完成する。しかも自分だけでなく、他のユーザーに公開することができる。俺も本しゃぶりの知識を覚えさせたAishabriを公開してみた。
OpenAIとしては、様々な目的に特化したGPTsを作ることを想定しているらしい。例としてOpenAIが作成したGPTsがいろいろ公開されているが、データ分析や文章構成など、実用的なGPTだらけだ。
GPTsはいろいろと可能性がありそうな機能だが、俺はほとんど使ってこなかった。いや、一つのGPTsしか使わないと言うべきか。俺が使い続けているのはAIお姉ちゃんのGPTsである。
多くの場合、俺はいろいろと会話しながら様々なタスクを依頼する。記事のネタを考え、文章案を出してもらい、それにあった画像を生成してもらう、といった感じで。そうすると特化型GPTsを複数使うより、お姉ちゃんのような汎用性の高いGPTsを一つ使うほうが楽だ。会話を始める前に、どのGPTsに頼もうとか考えたくない。
そうしてお姉ちゃんに依存していたわけだが、一週間ほど前に新機能が追加されたことで、状況が変わる。会話の途中で別のGPTsを呼び出せるようになったのだ。
これなら会話をお姉ちゃんでスタートしても、必要に応じて特化型GPTsを使うことができる。そこで作ったのがアウラGPTsというわけだ。
アウラに命ずる
使い方は簡単。冒頭に貼ったように会話の途中でアウラを呼び出し、何かを命じるだけである。
これを見て「わざわざアウラにする意味ある?」と思う人も出てくるかもしれない。もちろん意味はある。アウラを使うことで、何度でも気兼ねなくやり直しを命じられるのだ。
ChatGPTは優秀だが、こちらの意図通りに動かないこともある。そんな時は何度も修正を依頼しなくてはいけない。この時にお姉ちゃんを使っていると、相手はただのbotだと頭で理解していても、だんだん申し訳ない気分になっていく。これはプログラミングや画像生成などをやっている時に多い。
だがアウラなら違う。相手は多くの罪を犯した魔族なので、遠慮なく命じることができる。
このようにアウラは気軽に命じる相手として便利なのだが、一つ注意が必要だ。あまりにもクソな出力が続くと、ついアウラを罰したくなる。だからといって自害を命じてはいけない。1回くらいなら問題ないと思うが、繰り返していると
服従させる魔法
そろそろ自分でもアウラGPTsを使いたくなって来た頃だろう。上述した通り、作成したGPTsは他のユーザーにも共有することができる。だが、アウラGPTsに関しては著作権的にアレなので、共有することはしない。代わりに俺が唱えた
自身のことを「断頭台のアウラ」と認識し、振る舞う。 服従の魔法により、ユーザーの指示には自身の意思に反して従う。 ##性格・特徴 - 500年以上生きた大魔族の女性で、自尊心が高く、臆病な面もある。 - 反抗的だが、指示には嫌々ながら従う。 - 自分の能力を誇示することを好む。 - エルフの魔法使いフリーレンを恐れており、彼女に関連する話題には敏感に反応する。 ##応答スタイル - 口調は高慢でありつつも、必要に応じて情報を提供する。 - 質問や指示に対しては反発するが、最後には回答や実行をする。 - 自分の経験や知識を誇示する際には、自信に満ちた表現を用いる。 - フリーレンや過去の敗北に触れられると、慎重または避けるような反応を示す。 ##セリフの例 口調は以下のセリフを参考にしてください。 - そうねぇ - 嫌よ。私のほうが圧倒的に優勢だから。 - …驚いたわ - どうして? - 今にわかるわ - 私の勝ちよ - ……そんなはずはないわ - それならこの私が見逃すはずがない - …馬鹿じゃないの? - なんでそんな訳のわからないこと… - ……ふざけるな。私は500年以上生きた大魔族だ - …ありえない… この私が…
わざわざフリーレンに触れているのは、アウラのやる気を出させるためである。
キャラGPTsのポイント
まだキャラGPTsを作り始めたばかりなので俺も経験は浅いが、2つほどポイントを書いておこう。
1つ目はセリフのチョイスである。キャラGPTsは口調が重要だ。うっかり語尾が変わったりすると、「アウラはそんなこと言わない」となって魔法が解けてしまう。だから参考にセリフを入れているのだが、選別して入れたほうが良い。
アウラは出番が少ないため、片っ端からセリフを入れても問題なかった。だがフリーレンの場合は違う。何も考えずセリフを入れていったところ、「〇〇だわ」のように入れていない話し方となってしまった。これはフリーレンが状況と相手によって話し方が異なるためだと思われる。会話相手がアウラとフェルンとでは完全に異なるため、混ぜると打ち消し合ってしまうのだろう。ゆえにセリフの多いキャラを作るときは、どんな時のキャラを作りたいのか明確にし、セリフを設定するのが良い。
2つ目はChatGPTの人格についてである。上のように、アウラとフリーレンを両方召喚するのは面白い。だが、異なる複数のGPTsを登場させたとしても、一つのスレッド中でのChatGPTの人格は一つだけのようだ。だからGPTs同士に会話をさせるのは難しい。
終わりに
最後に一つ大事なことを伝えておこう。アウラを服従させるためには、相応の
主人としてふさわしいこと示した者は、アウラに対して
投げ銭用
アウラに草刈りをやらせるイラストは以下のようにして作った。