ボッチを助けてくれるものはいない。
頼れるものは自分だけ。
だからこそボッチは救急車の呼び方を知っておく必要がある。
By Kawagchi F.D. - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, Link
人のために呼ぶものなのか
救急車の呼び方について俺が知っていることは119にコールすることだけだ。なので健康である今のうちに調べてみた。
検索結果を適当に上から貼ってみたが俺の認識は間違っていなかった。だがひとつ気になった事がある。ここに貼ったのは全部他人が傷病者の場合であって自分がヤバい時の話じゃない。ある意味コレは当然である。自分で呼ぶ場合というのはそれだけの力が残っているということだ。一方で他人のために呼ぶ時はもう見ただけでヤバさがわかる状況にある。どちらが緊急性の高い状況かは誰でもわかる。
しかし独りでいるボッチには呼んでくれる人がいない。危険な状態の中、自ら判断して自ら呼ぶ必要がある。まだ余力のある内に行動を起こさなくてはいけないが、正しい判断を下すことは出来るのだろうか。
ある20代男性の場合
見た目にはっきりとわかる外傷を負った時ならともかく、気分が悪いとかで呼ぶのは難しいと思う。俺だったらどうだろうか。おそらくギリギリまで頑張ってギリギリまで踏ん張って、どうにもこうにもどうにもならない、そんな時救急車が欲しいと思う。これはもう手遅れだろう。だがこれは俺だけではないはずだ。ある20代男性の例を書いてみる。
夜に家に帰ったらなんだか胸が痛く息苦しさを感じる。スノーボードで何度も転んだせいだろうか。辛いので総合病院に受診希望の電話をする。しかし専門の医師がいなかったらしく、ちょうどいた医師が判断をすることに。結果、若いし救急性は無さそうなので様子を見てとのこと。治らないようであれば後日診断を受けてと言われた。
こうしてこの男性は医師の判断に従い、その夜は寝ることにしたのであった。だがこの時、男性の体内では肺に穴が空いており、胸の中に空気が漏れていた。漏れ出した空気は心臓や肺を圧迫しつつある、非常に緊急性の高い状態となっていた。これは緊張性気胸と呼ばれる症状である。
緊張性気胸 - 気胸のすべて
後から考えてみればこの状況は救急車を呼ぶべきレベルのものである。しかし、自ら病院へ行こうとしたことにより自分の命を危機に晒すことになってしまった。これは決して他人ごとではないだろう。大抵の人は自分が死ぬとは思わず、救急車を呼ぶことは最後の選択肢だ。だがボッチの場合、自分で呼べなくなるほどの状態になったら手遅れなのだ。
ちなみにこの男性は翌日症状が悪化したため病院へ自力で向かうことになった。そしてレントゲン検査の結果、右緊張性気胸と診断され、すぐに処置され入院することに。その後、事態を聞きつけた友人から「ブログのネタにするので詳しく教えろ」とメッセージが届いた。
自ら呼ぶべき時
同じ失敗をしないためにも、自分のために救急車を呼ぶべき状態について調べた。
救急車利用マニュアル A guide for ambulance services :: 総務省消防庁
ここに「ためらわず救急車を呼んでほしい症状」というものが載っている。例えば胸や背中ではこのような症状だ。
- 突然の激痛
- 急な息切れ、呼吸困難
- 胸の中央が締め付けられるような、または圧迫されるような痛みが2~3分続く
- 痛む場所が移動する
やっぱりアイツは呼ぶべきだったか。
これを読んでいてドキッとしたものがある。顔の症状にこんなのがあった。
- 顔半分が動きにくい、あるいは痺れる
- ニッコリと笑うと口や顔の片方がゆがむ
一昨年の冬、この症状出たのに呼ばなかった。この症状を自覚した時の俺がまずとった行動がコレだ。
顔面左の筋肉がうまく動かない。いつ鉄球を食らったのか。
— 骨しゃぶり (@honeshabri) 2012年11月24日
ネタにしている場合じゃない。知識が無いと危険だと言える例だ。
とりあえず相談から
というわけでこれからは救急車を呼ぶことも選択肢に入れようと思う。とは言っても実際になったら本当に呼ぶべきか迷うだろう。そういう時はここに相談すればいいらしい。
東京消防庁<安心・安全><救急アドバイス><救急相談センター>
#7119にかければいつでも繋がるそうだ。覚えておこう。いきなり救急車を呼ぼうとするとこうなる可能性もあるし。
【杉浦美香のさくらんぼ白書】救急車が来ない?119番通報した大学生の重い死+(1/5ページ) - MSN産経ニュース