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【ジョジョの奇妙な冒険】杜王町を巡礼しよう【仙台・シッチェス】

場所』とは重要だ…
この世で唯一無二を意味する座標。

だが、杜王町は『2ヶ所』あった。

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旅の記録

GWにギリシャへ行ってきた。このこともブログに書くつもりであるが*1、それより優先すべきものがある。俺は年末年始に杜王町へ行ってきた。『ジョジョの奇妙な冒険』の聖地巡礼である。

本当なら一枚のCDを聞き終わったら、キチッとケースにしまってから次のCDを聞くように、記事を書いてから次の旅へ出るつもりであった。しかし様々な事情*2から成しえなかった。

だからせめて『流れ』は変えずに書くことにした。『流れ』とは比喩ではあるが、逆らわなければ目標に必ずたどり着けるのだから。

仙台

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まずは仙台である。荒木飛呂彦が生まれ育った街であり、作品内にも関連のある地名や人名が数多く登場している。2016年12月24日、仙台で4部アニメ最終話が放映されるのに合わせて俺は訪れたのであった。

地図

巡礼には地図が必要だ。もちろん心の中の「地図」ではなく、行くべき場所をまとめた実用的な地図が。というわけでネットにあったものを加筆修正して用意した。Googleマップは最初から行くべき場所が全て書いてあるし、選択する時も時間制限が無いのが良い。

この地図には多くのスポットが入力されている。今回の巡礼は全てを周ったわけではないが、それでも行った場所は相当な数になる。なのでこの記事では実用的なところに絞って紹介する。

江陽グランドホテル

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仙台|江陽グランドホテル

【行き方】
JR仙台駅から徒歩13分。

四部で承太郎が杜王町滞在時に泊まっていた「杜王グランドホテル」の元ネタ。主に名前が。立地および外見上の共通点は無いと言っていい。

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とはいえジョジョグッズ展を開催したことがある*3など、ジョジョとは関係の深いホテルである。

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別名「東北随一の美術館ホテル」と言うだけはあって、ロビーからして凄みを感じる。

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ずらりと並ぶ数々の岩人間。杜王町に来たのだなということを実感させてくれる。

泊まるのはもちろん承太郎と同じ324号室のロイヤルスイートルーム…… は無理なので9900円(税込み)のシングルルームに宿泊。

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広さはそれほどでも無いがベッドは気持ちよく、夜に戻ってきて倒れたらすぐに眠ってしまった…
そして………
目をさましてからしばらくして
最終話を見逃した事を思い出し…
………泣いた……


むかでや履物店

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仙台 下駄 草履 | 仙台市青葉区で下駄、草履、和装小物はむかでや

【行き方】
JR仙台駅から徒歩15分。

おそらくジョジョ聖地巡礼で一番有名な店。モデルとなった店が実在するのに、作中で店主を爆殺するのは感心するしか無い。

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靴だけでなく様々な小物が売っているので、記念品を買うには困らない。
本当の記念品は領収書の方なのだが。

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向こうも察しているため、吉良吉影の領収書が欲しいと言えばすぐに出してくれる。

ちなみに買ったのはこれ。

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特にジョジョとは関係ない。

レジにはお供え物が色々とあった。

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なぜフーゴがいるのかは知らない。


いたがき本店

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くだものはいたがき|産地と生産者にこだわったくだものとくだもの店ならではのフレッシュなデザートのご紹介

【行き方】
JR仙台駅から徒歩9分。

「東方フルーツパーラー」のモデルはおそらく銀座千疋屋だが、仙台でメロンパフェを食べるならこの「いたがき」だ。この店も創業120年の歴史を持つ、由緒正しい果物屋である。

店に入ってまず確認するのは、もちろんメロンの値段。

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ジョジョリオン』8巻より

売っているメロンは1個6,000~10,000円*4であった。その一流品のメロンが入ったパフェを食べる。

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お値段は1,026円(税込み)*5
食べる時は対流を気にするのがお約束。


HAIR SALON LAKE WAVE

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片山 (@misatonokoyuki) | Twitter

【行き方】
JR仙台駅から徒歩13分。

ここは何かのモデルというわけではない。だがジョジョ好きならば行ってみる価値はある。

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これが店内だ。

せっかくなので髪を切ってもらった。この時アヌビス神を持ち込まないよう注意したい。

散髪中、この後に仙台のジョジョコミュニティ「チーム杜王町」のオフ会があることを聞く。飛び入り参加もOKとのことだ。君は「引力」を信じるか?


和喰和喰亭

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ホルモンとねぎめし 和喰和喰亭@杜王町 (@_wakuwakutei) | Twitter

【行き方】
JR仙台駅から徒歩23分。

荒木飛呂彦の中学時代の同級生が経営するこの焼肉店が、「チーム杜王町の忘年会2016」の会場であった。店内には荒木飛呂彦から毎年送られてくる年賀状や、ポスター、グッズなどが所狭しと飾ってある。非売品のものも多い。

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ウルジャンも置いてあるのだが、感心すべきはその数。ちょうど単行本最新刊の次の話が載っている号から置いている。ここに来れば単行本派から雑誌派に転向することができるのである。

名物の「ねぎめし」などを食べながらのオフ会は、なかなか有意義な時間であった。初対面どころかネット上でもやり取りをしたことは無かったが、共通の話題があるというのは強い。4時間半もの間、何かしら喋っていた。

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名物ねぎめし

聖地巡礼に来たという話をしたら、当然どこを見てきたのかと聞かれる。そこで見て回った場所と明日行く予定の場所を伝えると、かなりマイナーな場所を知っていると驚かれた。しかし俺は驚かれた事自体が意外であった。というのも、今回の仙台巡礼で一番参考にしたブログがこの『田ゴ作日記』である。

仙台在住というだけあって、内容が詳しい。先に紹介した「いたがき」は、ここを読んでいなければ知ることは無かっただろう。『LAKE WAVE』で髪を切ったのもここで知ったからだ。そして俺は会話している中で察していた。目の前で驚いている人こそ『田ゴ作日記』の著者であると。確認したら当たっていた。つまり俺がオフ会に参加したのは偶然の産物などではない。『必然』だったのだ。

仙台のまとめ

このような感じで仙台巡礼を行った。昼間は観光で街を歩き回り、夜は食事会に参加した後ホテルへ。この10年で最も活動的なクリスマスを過ごしたと断言できる。

仙台には他にもいろいろと魅力的な場所があるので、ジョジョ好きは一度訪れることを薦める。


広瀬川の辺りにある西公園で食事をしていると、まるでピクニックに来ているみたいだった。

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シッチェス

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現実世界に『杜王町』はもう一か所ある。スペインのシッチェスである。この2017年夏に公開される実写映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』はシッチェスでロケが行われた。

これに対しての批判はもう見飽きた。ただでさえ漫画の実写化は叩かれやすいというのに、ロケをわざわざ海外で行ったのだから当然だろう。せっかく4部は『ジョジョ』として珍しい、日本が舞台の話なのだから。とはいえ杜王町が日本っぽくないのもまた事実である。

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ジョジョの奇妙な冒険 第4部 カラー版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)』より


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もしかしたらシッチェスは杜王町っぽい町並みなのかもしれない。だから俺が見定めてきた。既に巡礼は完了している。

しかし行ったのは本編どころか予告動画すら上がっていない時期だった。そのため『聖地』は定まっていない。なので公式Twitterで上げられた写真の辺りをうろつくことにした。

映画『ジョジョの奇妙な冒険』公式 (@jojomovie_jp) | Twitter

もちろん地図も用意済みだ。

紅白でゴジラ出たとTLが盛り上がっていた頃、俺は地中海を横目にしながら電車に揺られ、そしてシッチェスへ降り立った。

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全力で叩きたいと思っている人には残念なお知らせである。

シッチェスは杜王町だった。

Yatai tapes japoneses

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Restaurante tapas japonesas y take away en Sitges y Barcelona - Yatai

【行き方】
Sitges駅から徒歩3分。

シッチェスにあるこの『Yatai』というお店の看板をよく見てみよう。

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はっきりと漢字で「杜王店」と書かれている。つまりここは杜王町であるのだ。

残念ながら訪れたのは正月であるため店は閉まっていた。インタビューは俺の意思を受け継いでくれる者に託すとしよう。


Can Bartomeu Carbonell

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【行き方】
Sitges駅から徒歩5分。

劇中で「杜王警察署駅前通り西交番」となるらしい。

シッチェスでも有名な建物であり、Wikipediaにも載っている。
Can Bartomeu Carbonell - Viquipèdia, l'enciclopèdia lliure

全体を写すとこうなる。

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これは公式Twitterの写真でGoogle画像検索したら一発で出たので楽だった。


Nuvis De Sitges付近

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【行き方】
Sitges駅から徒歩10分。

ビーチのそば。映画のシーンで使われるかは知らない。

寒いと言っても、温水ならば屋外のプールに入れる程度には12月でも暖かい。

この辺りは路上でカバンやら何やらを売っている人が多かった。正月から精が出る。

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Hermenegildo Sabate Llacuna

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【行き方】
Sitges駅から徒歩8分。

教会の裏手を見た写真となる。ズームインというより回り込んだ、と言うのが正しい。

時間が悪く、もう一歩踏み込むと太陽を直視することになり辛い。太陽アレルギーというわけではないが。

公式の写真では杜王町の旗が写っているので、映画で登場する可能性はある。ちなみに撮影場所はお店の目の前なので、客から変な目で見られていた。

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Plaça de la Vila

最後はこの撮影現場である。

いかにも重要そうなシーンを撮影しているので、ぜひとも押さえておきたい。ところがこの広場、シッチェスの地図に載っていないのである。しかしこれを地図の発行元に指摘しても図書券をもらうことはできない。なぜならばこの『広場』があるのはシッチェスじゃあないからだ。

それでもこの『広場』を特定するのは、闇の中からアスワン・ウェウェ・バエを見つけ出すことに比べれば遥かに簡単である。背景を拡大すればいい。

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ジョジョ』のテーマは人間賛歌。俺の人間性を見せてやる。

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【行き方】
Sitges駅から電車で隣のVilanova I La Geltrú駅まで行き、そこから徒歩10分。

『広場』は隣町の「ビラノバ・イラ・ヘルトル」にあった。しかし4部で夜の雨とは何のシーンの撮影だったのだろうか。雨と言えばアンジェロだが、あれは住宅街での話であるから雰囲気が違う。まあ、メディアの違いってやつによるものなのだろう。


ロケ地としてのシッチェス

シッチェスは杜王町のロケ地として適しているかを考えてみたい。原作の描写を忠実に『再現』できるか、という点で語るならば適していないと俺は思う。それは日本っぽくないからという理由ではない。道が狭いためだ。

4部で描かれる杜王町は全体的に密度の薄い町並みで、道が広いのが特徴である。

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ジョジョの奇妙な冒険 第4部 カラー版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)』より

対してシッチェスは密度が高く、道は車のすれ違いが難しそうな狭い幅であることが多い。

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スペインで土地代が最も高いことで有名なほどなのだから、贅沢な空間の使い方は難しいのだろう。それに小さな町であるので、街中を車で走る必要性も少ないだろうし。なので『再現』という点においてはあまり適さないように思える。

ただ批判の声として多い「仙台でやれ」は、どこまで分かった上で言っているのだろうかとも思う。知っての通り、杜王町はS市の中心部ではない。それどころか4部の時点ではS市ですらない*6。『聖地』こそ仙台中心部に多いが、地理上のモデルは東松島市のあたりだし、街のイメージは泉区宮城野区鶴ヶ谷ニュータウンなどが参考にされている*7

そう考えるとロケ地は現在ベッドタウンとして機能している街でやるのが、再現性の点で望ましいのではないかと思う。

とはいえ実写映画はマンガとメディアが大きく異なるため、『見た目の再現』ではなく『雰囲気の再現』を考えるならば完成を見てみないとなんとも言えない。現状ではそんなところだろう。

シッチェスのまとめ

金を持ってバカンスに来るのならば良いところだと思う。ただし年末年始に来るところではない。店がほとんど閉まっており、まともな食事は期待できない。俺の2016年最後の食事と2017年最初の食事を貼っておこう。

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しかも年越しは爆竹で夜中騒がしい。


おわりに

以上が年末年始に行った、杜王町巡礼の記録である。ドーノコーノ言ってもやっぱり旅は楽しい。

これで心置きなく5部のアニメを待つことができる。

f:id:honeshabri:20170101083643j:plain 地中海から昇る初日の出を見る重ちー

関係する記事

3部アニメが放映されていた時はインドに行った。


シッチェスに行くついでにバルセロナでプールに入った。


2015年は地中海の東側に行った。