本しゃぶり

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長生きしたければ30冊

長生きしたければ何をすればいいのか。
この謎を解明するべく、我々スタッフ一同はアマゾンの奥地へ飛んだ。

1冊見かけると30冊ある

しばらく前にこれを読んだ。

最後にこんなことが書いてあった。

ところで、8月に出版予定の新書のタイトルが載っている取次の表がおもしろかった。
まったく違う著者で出版社も違うのに『長生きしたければのどを鍛えなさい』と『長生きしたければ股関節を鍛えなさい』という二種類の書籍が発売予定となっていた。
新書―テーマ・タイトルをどう決めるのか - デイリーポータルZ

こいつは嫌な予感がするな。

気になったのでAmazonで「長生きしたければ」と検索すると、本が続々と出てきたので羅列する。

朝の習慣

早寝早起きは健康の基本である。では「早起き」とは具体的に何時に起きればいいのだろうか。

答えは3時だ。

初っ端から難易度が高い。睡眠を8時間とろうと思ったら19時にはベッドに入ることになる。通販をする時は時間指定をしたほうが良さそうだ。

また、これだけ早く起きるとなると、空腹と戦わなくてはいけない。なぜなら朝食は抜くからだ。

昼食の定義が何時からになるのかは人それぞれだろうが、仮に12時だとすると起きてから9時間は何も食べないことになる。しかも寝ている間は食事しないのだから、食事をとらない時間はもっと長い。前の食事が前日の19時前なら、17時間以上も食事をとらないのだ。これはきつい。

さて、ここで朝食について言及したが、長生きするための戒律には食事に言及したものが多い。次は食事関連の本を見てみる。

食事の注意

17時間の断食を終えた人の前に、立ちはだかるのがこの本だ。

カゲロウかよ。

さすがに完全な断食をすれば、3週間を超えたあたりから死に始める*1。実際は飽食を否定し、少食を勧める本である。だからタイトルに "!?" がついているのだろう。

食べる量は減らさなくてはいけないため、食べるべきものを選別しなくてはいけない。まずは原材料表示を見て、脂が無く油を含むことを確認する。

また、摂るべきとされる食品は以下である。

  • 大麦
  • ヌルねば食材
  • 生きた酵母
  • ファイトケミカル

そして上記食品を時計回りで食べれば完璧だ。

たぶん配置を逆にすれば反時計回りでもいいだろう。自転の影響とかは考慮されていないはず。

運動

一般的に健康には運動が欠かせないとされるが、それは間違っているようだ。

「運動はやめなさい!」とある。しかも『食べてはいけない!?』と違って疑問符が付いていない。すごい自信だ。

では運動とは言えない程度の活動、例えば散歩だったらどうなのか。実は歩き方にも長生きするやり方があるようだ。ただ歩くのではなく、親指で歩くのである。

また『運動はやめなさい』には「筋トレ、ストレッチもNG!」とあるが、実は鍛えた方が良いとされる部位もある。それは「股関節」「のど」だ。

歩くことに使う「股関節」はまだ分かるのに対し、なぜ「のど」を鍛える必要があるのか。それは歌うためである。

歌いながら親指で歩けば完璧に見える。そして帰ったら以下の箇所をマッサージだ 。

  • ひじ下
  • ひざ下
  • ふくらはぎ
  • 足首

ところで「運動はやめなさい」と言っても、逆にずっと動かないのもよろしくない。座りすぎもやめるべきとされている。

家にいる時は座るのではなく、「おじぎ」をしていよう。

知識

長生きするには他にも知っておきたいことがある。例えば「腸をストレスから守れ」というような。

これはまだ納得しやすいが、中には直感に反するような話もある。

なので自分の中の健康常識が正しいか、ちゃんと確認しておきたい。

ところで、この本の表紙には「病院では教えてくれない」とある。このように「長生きするには本」を見ると、医療・病院関係に対して否定的なコメントがちらほら見受けられる。

つまり医者の言うことを下手に聞くと、むしろ長生きできないと言うのだ*2

しかし医者の言うことが信じられないとすると、いったい誰の声に耳を傾ければいいのだろうか。

おわりに

このブログで本を紹介する時は、基本的に自分で買って読んだ上で書いている。対して今回は例外で、完全にタイトルを見ただけで書いた。これは冊数が多いというのもあるが、それ以上にタイトルから胡散臭さが漂ってくるので、つい二の足を踏んでしまう。クソみたいな内容の本に時間と金をかけたくはない。

もちろん中には正しい内容の本もあるだろう。だが俺に医療・健康に関する専門的な知識は無いので、それが正しいのか判断するのは難しい。これがもう少しまともそうな本なら読もうと思えるし、紹介したこともある。それがこのタイプのタイトルだと信用する気にならないのだ。

なので俺はこう言いたい。信用されたければこのようなタイトルをつけるのをやめなさい、と。

長生きするとその分大変なことも増える

*1:水分はとっている前提。また、脂肪の蓄えの程度によって大きく変わる。

*2:これまで紹介した本の著者には医者もいるのだが、そのへんはどう考えるべきか。