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Kindleから引用する時は位置No.を使うべき

Kindleの位置No.についての話。
一意に決まるので引用する時に使える。

論文に使えるかは審査団体に訊いてもらいたいが。

きっかけ

こんなブコメを見た。

電子書籍の不満と解決への提言 - 情報管理LOG

私はKindleの「ページ」がない仕様が嫌い。論文書いたりするときに、出典表記に困る。

2018/03/12 09:45

なのでこうコメントした。

電子書籍の不満と解決への提言 - 情報管理LOG

id:rascalrascal ハイライトやコピーで表示される位置No. じゃだめなの?あれは文字サイズや端末に関係なく一意に決まるけど。

2018/03/12 17:52

そしたら返信が来た。

はてなブックマーク - 電子書籍の不満と解決への提言 - 情報管理LOG

id:honeshabri http://hokoxjouhou.blog105.fc2.com/blog-entry-911.html

2018/03/12 17:59

ブコメのリンク先。

この記事によると、ページに表示されているロケーション番号 (位置No.) が文字サイズによって異なるので困る、と書いてある。こんな感じで。

f:id:honeshabri:20180312190617p:plain
文字サイズ小:位置No.153439/333642

f:id:honeshabri:20180312190626p:plain
文字サイズ大:位置No.153442/333642

引用元:『ルビ付き+なし版 口語訳(旧約聖書+新約聖書)+文語訳(旧約聖書+新約聖書)+聖書地図』

確かに同じハイライト箇所が見えるようにしても、文字サイズによって表示される位置No.が異なる。当然、ウィンドウサイズが異なったり別の端末で見る場合も変わってしまう。こうなってしまうのは、見えている最初の文の位置No.が表示されているからである。

では位置No.で場所を特定することはできないのかと言えば、それは違う。位置No.を正しく使えば、ページ番号以上に位置が定まる。その方法を書く。

コピーする

Mac版のKindleならばコピーするのが手っ取り早い。

例えばマタイによる福音書7章7節の冒頭を引用したいなら、このように選択してコピーを押す。

f:id:honeshabri:20180312192417p:plain

ペーストするとこうなる。

求めよ、 そう すれ ば、 与え られる で あろ う。

. ルビ付き+なし版 口語訳(旧約聖書+新約聖書)+文語訳(旧約聖書+新約聖書)+聖書地図 (Kindle の位置No.153442-153443). SakiSyuppan. Kindle 版.

クソみたいなスペースが引用文に挿入されているが、今見るべきはその下である。タイトルの次に「Kindle の位置No.153442-153443」と書いてある。この番号が引用した文の位置No.である。これは文字サイズが異なっても変化しない。従ってこの番号が分かれば、誰でも自分のKindleで位置を特定し、該当箇所を読むことができるというわけだ。

ただし、注意すべき点がある。それはこの機能がMac版のKindleの機能であるということだ。俺が他に試したKindle Fire HDX7やiPhone版だと、本文しかコピーされなかった*1。他のOS版ではどうか知らないが、万人向けの方法ではないということは確かだろう。

コピー機能で本文しかコピーしない場合は次の方法を使うべきだ。

ハイライト

まず引用したい箇所をハイライト*2する。

f:id:honeshabri:20180312190617p:plain

次に https://read.amazon.co.jp/notebook へ行く。

f:id:honeshabri:20180312194349p:plain

黄色のハイライト | 位置: 153,442

これで引用箇所の開始位置No.が分かる。この方法ならばネットさえ繋がっていれば、端末やOSに関係なく可能だ。

共有機能のURLを使う方法

先のブコメで紹介されていた記事では共有機能のURLを使うことを推奨していた。

f:id:honeshabri:20180312195327p:plain:w400

例えばTweetするとこうなる。

今回ならば「https://t.co/i7phIOAIEr」によって引用箇所が一意に定まるというのである。たしかにこのURLは一意だ。しかし、このURLに飛んでみるとあまり役に立たないことが分かる。

f:id:honeshabri:20180312195943p:plain

このページには位置No.が書いていない。そして「詳細はこちら」を踏むと、amazonの商品ページにジャンプする。行き先は同じなので、どうせ踏むなら下を踏んでもらいたい。

従ってURLを使うと一意には決まるが、他の人が該当箇所を探すのは苦労することになる。というかURLを用意する意味はほとんど無いのではないかと思う*3

終わりに

以上のことから、Kindleで引用するならば位置No.を使うのがベストであると言えるだろう。これならば位置が一意に決まるし、他の人も確認できる。

しかし注意しておきたいのは、冒頭にも書いた通り、論文に使えるかは審査団体に訊くべきということだ。この方法はページ番号以上に位置を指定できるが、それは審査団体がOKとすることを意味しているわけではない。この方法を論文で使ってリジェクトされたとしても、俺は責任を一切取らない。

Amazon.co.jp ヘルプ: Kindle本の特定の位置にジャンプする

Kindle関係の記事

*1:スペースが挿入されなかったのは良かったが。

*2:色をつけること。

*3:俺の知らない機能が無ければの話だが。