本しゃぶり

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アルキメデスにクレヨンを

風呂では新しいアイデアが浮かびやすい。
しかし、それを書き留めておくのが困難である。

だから浴室の壁をホワイトボードにした。

お風呂やだなー

なぜ人は風呂へ行くのが億劫なのか。それは、メモを取れないからである。

湯船に浸かってリラックスした状態になっていると、副交感神経が優位になっているせいか、新しいアイデアを思いつきやすい。2016年にワコムが行った調査では、アイデアを思いつく場所として、25.3%の人が「お風呂やシャワーの中」と答えた*1

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Deutsche Fotothek / Public domain, Link

しかし、せっかくのアイデアも忘れてしまっては意味が無い。これを避けるためには、どこかに書き残す必要がある。風呂ではそれができないから、このブログの読者のように日々知的生産活動をしている人*2は、風呂に行きたがらないのだ。

思わず裸で飛び出さないためにも、浴室で簡単にメモを取れる、そんな「道具」はないだろうか。

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「おふろdeキットパス」

おふろdeキットパス

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サイズ感

これは「お風呂でお絵かきするクレヨン」である。もちろん絵だけでなく、字を書くこともできる。

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書いてみた

書いたものは水で洗い流すことができる*3。濡らしたスポンジでこすると消しやすい。

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消してみる

製品がうたっている特徴は以下の通りだ。

●なめらかな書き味で濡れた面にも鮮明に描けます。
●湯船におとしても浮きます。
●持ちやすくて、転がらない六角形です。
●紙巻は耐水紙を使用しておりますので濡れても破けません。
●安全基準に合格した顔料を使用しているため安心、安全にお使いいただけます。
おふろdeキットパス 3S/日本理化学工業株式会社

機能は以上なのだが、ここで問おう。この製品はいったい「何であるか」と。先に述べた「お風呂でお絵かきするクレヨン」というのは、この製品の本質ではない。俺はこのクレヨンを再定義した。

これは「風呂の壁をホワイトボードにする道具」だ。

壁面の全てがホワイトボード

このクレヨンならば、浴室の壁全てに書き込むことができる*4。つまり壁の全てが実質ホワイトボードとなるわけだ。しかも一人で使うには十分すぎるほどのサイズ。

一般的なオフィス向けホワイトボードでもその幅は2m程度しかないし、高さはもっと少ない。

対して浴室の壁面の広さはどうだろう。一人用だと1面だけなら幅は1m前後しかないが、4面全てを使えば4mで、オフィス向けホワイトボードの倍近くある。高さにいったっては身長以上だ。クレヨンを手にしたことで、これだけの面積を得られるのだ。

この圧倒的な面積をどう活用するか。風呂でメモを取る手段を挙げよ、というと、音声入力を提案する人がそれなりにいる。しかし、この方法でまともに記録できるのは「文字」だけだ。優れたアイデアを残すには、文字だけでは足りない。

メモとは、未来の自分に向けた情報伝達である。確実に情報を伝えるには、「文字」だけでなく「図」も必要だ。あのレオナルド・ダ・ヴィンチも、その手稿には文字だけでなく図を描いていた。「文字」と「図」を組み合わせることの有効性は、本記事を読んでいる人ならば既に理解しているだろう。本記事は「文字」と「図 (画像)」によって構成されているのだから。

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Leonardo da Vinci / Public domain, Link

加えてクレヨンは普通のホワイトボードと同じく、複数の色を使うことができる。これにより、更に情報を分かりやすく記すことができる。使い方はいつもホワイトボードでやっているようにすれば良い。あなたの自由だ。

ホワイトボード化による効果は、ただアイデアを残すだけに留まらない。アイデアを発展させることができるのだ。頭の中にあるもの書き出せば、それを見ることで思考は前へと進む。そしてアイデアを広げていくためのスペースは十分にある。クレヨンを手にすれば、風呂は「アイデアを思いつく場」から「アイデアを発展させる場」へと変わるのだ。

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使用例

終わりに

このように「おふろdeキットパス」は、あなたの知的生産活動の助けとなるだろう。お風呂で優れたアイデアを思いついても裸で飛び出す必要は無く、むしろその場でアイデアを発展させることができるようになるのだから。

とはいえ俺は正直な人間なので、クレヨンのデメリットも最後に書いておこう。それは、消耗が激しいことだ。新品を用意し、この記事で貼ったものを描いたら、ここまで減ってしまった。

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消費後

あなたの思いつくアイデアは、これに投資するだけの価値があるだろうか。

お風呂関係の記事

*1:2人に1人がアイデアを生みだすためにしていることは?ひらめきの瞬間|株式会社ワコムのプレスリリース

*2:まさか知的生産活動をしていない人はいないよな。

*3:放置すると消えなくなるので、風呂上がりにはすぐに消すこと。

*4:壁がタイル目地や木製だと消せないので書かない方がいいが。