猛暑、緊急事態、追放劇。
オリンピックの諸問題は2500年前も同じだった。
歴史を学んで危機を克服しよう。
伝統的灼熱のオリンピック
オリンピックが暑い。
東京で開催すると決定された時から暑さが懸念されていたが、その問題は現実となった。アーチェリーでは選手が倒れ*1、 トライアスロンではゴール後に嘔吐し*2、テニスでは「これで死んだら誰が責任を取るのか」と言われる始末*3*4。
コロナ禍での東京五輪は、酷暑にも見舞われています。都心では開会式前後から最高気温が34度を超えたこともあり、屋外競技の選手がもがいています。
— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) July 29, 2021
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なぜこの時期に開催したのか。日本らしく、この理由には本音と建前がある。「建前」は「この時期の天候は晴れる日が多く、且つ温暖であるため、アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候である」とされている*5。そして「本音」は「暇と金」と言われている。
アメリカにおける五輪の放映権を持つNBCは*6、2020年3月に「東京五輪の広告販売が12億5000万ドルに達した」と発表した*7。ここまで広告が売れるのは夏に開催するためである。よりスポーツに適した秋には、アメリカンフットボール、メジャーリーグのポストシーズン、NBAのシーズンなどが控えている*8。夏ならばこれらの放映と競合しないため、視聴率が期待できるのだ*9。
結果としてアスリートたちが苦しみ、批判が噴出している。これのどこがアスリートファーストだ*10、この時期はオリンピックを行うのに不適切である*11、と。
だが別の見方もできるのではないか。
確かにこの時期はスポーツをするのに適していない。しかし、古代オリンピックを再現した形になっているのではないか、と。
古代オリンピックはだいたい8月下旬に行われていた*12。なぜなら「暇」だからである。この時期は麦の刈り入れが終わり、ギリシア人が一息つく農閑期だ。だから人を集めることが可能となり、戦争が行われる。そこで祭典を開催することで戦争する余裕を無くし、ギリシア世界に平和をもたらそうと考えたのである。
もちろん真夏だからクソ暑い。地中海性気候に属するギリシアの夏は、気温だけで言えば東京より暑い。最高気温が40℃を超えるのも普通だ。
これに対し、ギリシアは乾燥しているので、湿度が高い東京のほうが辛いという指摘をする人もいるだろう。そこでWBGT値*13を比較する。東京オリンピック会場のWBGT値は環境省 東京2020 熱中症予防情報で公表されている。オリンピックスタジアムの7/31の最高実績値および8/1の最高予測値は31だ。これは熱中症予防運動指針で「運動は原則中止」とされるレベルである*14。
対してオリンピアの気温を40℃、湿度を30%と仮定すると、WBGT値推定表*15にから室内 (日陰) のWBGT値は31となる。東京オリンピックスタジアムと同じだ*16。したがって東京2020オリンピックの暑さは、古代オリンピックに匹敵する暑さだと言えるだろう*17。
オリンピックを夏の東京でやるにあたり「アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候」なんて嘘をつく必要はなかった。ここは「古代オリンピックを再現する」と言うべきだったのだ。そうすれば伝統を重んじている印象を与えられ、しかも嘘はついていない。
だが、古代オリンピックの再現となったのは環境だけではなかった。「平和の祭典」が逆効果となったのも、2500年前と同じである。
テルモピュライの戦い2500周年の緊急事態宣言
祭典があるため戦いに力を集中できない。現場は戦力の増強を求めているというのに。
緊急事態宣言下であるにも関わらず、オリンピックを開催される。これに対する批判的意見は大きく3つに分けられる。1つ目は五輪関係者の来日によって、直接的な2次感染が増加するというもの*18。2つ目はオリンピック開催が外出・交流の雰囲気を醸成するというもの*19。そして3つ目は五輪にマンパワーが割かれることによって、一般医療にしわ寄せがいくというものである*20。
このうち3つ目、「マンパワーの分散」は2500年前にギリシアで悲劇を引き起こした。戦力不足から防衛線があえなく崩壊し、アテナイの神殿は火に包まれたのである。
紀元前480年8月「灼熱の門」を意味する地、テルモピュライにギリシア連合軍が集結していた。「土と水」を求めて侵攻してくるペルシア軍を迎え撃つためである。ペルシアは「王たちの王」たるクセルクセス1世が自ら率いるだけあり、その戦力は圧倒的であった。諸説あるが陸上部隊の総数は20万人を超えるという*21。その中には王の精鋭部隊「
対するギリシアの戦力は7千人程度しかない*22。同時期に海軍の方にも戦力が必要だったことを割り引いても、これはいくらなんでも少ない。実際、翌年に行われた「プラタイアの戦い」ではスパルタ重装歩兵だけで1万人、ギリシア連合軍としては重装歩兵を4万人弱、軽装歩兵は7万人以上も動員できたのだから。
なぜギリシア全体の緊急事態にこれだけの戦力しか集められなかったのか。それはオリンピックを開催していたからである。
紀元前480年は古代オリンピック開催の年である。前述した通り、古代オリンピックは8月に開催される。これがペルシア軍の侵攻ともろ被りしたのだ*23。
オリンピックは「平和の祭典」であり、開催前後は休戦期間である。そのためギリシア各都市は戦力の出し惜しみをし、先遣部隊のみを派遣するにとどまった。そう簡単に戦いは終わらないだろうから、本気を出すのは祭典が終わってからでいいだろう、と。
しかし現場で待ち構えたギリシア連合軍の前に現れたのは、これまで見たことのないペルシアの大軍勢である。彼我の圧倒的戦力差を知った指揮官のレオニダス1世は、この地に踏み止まることを決意すると同時に、ギリシア各都市へ救援を要請した。だが援軍が来る前にペルシア軍の攻撃が始まる。2500年の時を超え、今もなお伝えられる戦いの火蓋が切られたのだ。
結果としてテルモピュライ防衛線は1週間で突破される。内4日間は睨み合いに終わったので*24、戦闘は3日間で終結した。ギリシア連合軍は地の利を活かし、ペルシア軍に大きな損害を与えていたのだが、間道を知ったペルシア軍に回り込まれ*25、包囲されてしまう。これによりギリシア連合軍では撤退意見が相次ぎ、部隊は解体となった。戦場に残ったギリシア戦力は1,400人*26。もちろんスパルタの300人は最後まで戦い抜き、玉砕した。
テルモピュライ防衛線が突破されたことで、海の防衛線であるアルテミシオンからもギリシア軍は撤退をよぎなくされる。その進撃を阻む者のいなくなったことで、ペルシア軍はボイオティアを通過し、アッティカへ侵攻。目にしたあらゆるポリスを焼き払い、ついにはアテナイのアクロポリスも手にかけたのである。
歴史にIFは禁物というが、もしもギリシア各都市がオリンピックを気にせず、最初からペルシア軍に全力で挑んでいたらと思ってしまう。間道で回り込まれるまで、圧倒的戦力差がありながらペルシア軍の重圧を押し返していたのだ。アルテミシオンの海戦と合わせて、ペルシア軍に勝利していても不思議ではない。実際、全力を尽くした翌年は、陸戦で正面からペルシア軍を打ち破ったのだから。
とはいえ防衛線を突破されてもギリシアは滅びなかった。なぜなら現代日本とは違い、一人の男の手によって水際対策が成功したからである。
テミストクレスの水際対策
テルモピュライの戦いの10年前にも、ペルシアはアテナイに狙いを定めギリシアへ侵攻していた。この時は王ではなく将軍に率いられた遠征軍であり、戦力は2万5千程度と言われている。後から見れば少ないが、それでも一つのポリスで太刀打ちできる規模ではない。それなのにアテナイは陸戦でペルシア撃退に成功したのである。これが有名なマラトンの戦いである。
この勝利の意味は大きかった。ギリシアの人々はペルシアとの戦争はこれで終わりだと考えたし、2510年後には東京オリンピックなのに北海道を選手が走るはめになる*27。アテナイが歓喜に沸く中、恐怖で夜も眠れない男が一人いた。この男、テミストクレスだけがマラトンの戦いはプロローグにすぎず、ペルシアは再び侵攻してくることを見抜いていたのである。
しかもテミストクレスは未来を予測するに留まらず、自らの手で発明するタイプであった。彼はカッサンドラ*28とは違ったのである。
どうしたら本気を出したペルシアに勝てるのか。マラトンという実績があったにも関わらず、テミストクレスは陸上で再戦したら敗けると確信していた。ならば海しかない。海軍を整備し、ペルシアが陸に上がる前に叩くのである。そのためには三段層ガレー船を200隻は用意し、十分な数の船乗りも育てなくてはいけない。
そこでテミストクレスは財源として、ラウレイオン銀山に目をつける。ここから上がる収益はもともと市民への給付金に使われる予定だったが、これで対アイギナ用の軍船を作るべきと主張したのである。当時ギリシアで2番目の海軍*29を持っていたアイギナとの関係は悪化しており、一触即発の状況にあった。そのためテミストクレスは「アイギナに勝つには船が必要」と述べたのである。ペルシアとの戦いは想像できないが、アイギナは目の前に迫った脅威である。テミストクレスの主張は受け入れられた。
こうしてギリシア随一の海軍国家となったアテナイは、対ペルシアのギリシア連合軍において海戦の主導権を握る。指揮を執るのはもちろんテミストクレス。彼の作戦は見事に成功した。「アルテミシオンの海戦」こそテルモピュライの敗北によって撤退をよぎなくされたが、1ヶ月後に行われた「サラミスの海戦」でペルシアに圧勝したのである。テミストクレスの予言は成就した。
ペルシアの王、クセルクセスはこの結果に意気消沈してしまう。主力のフェニキア海軍が全滅し、指揮をしていた弟までが死んだのだ。戦意を失った彼は、陸軍を配下の将軍に任せ、自らはペルシアに帰ってしまったのである。
テミストクレスが10年かけて創り上げた作戦は大成功をおさめたと言っていいだろう。だがこれは終わった後だから言えることだ。この10年間、テミストクレスの主張に対して反対する有力者も多くいた。なぜテミストクレスは自らの作戦を通すことができたのか。それは反対する者を追放したからである。それも合法的に。
はい、陶片追放
最近の日本では、かつてないほど追放の気運が高まっている。新国立競技場の設計から始まり、開会式の責任者、組織委員会の会長、開閉会式のクリエーティブディレクター、開会式の楽曲担当、開閉会式のショーディレクターと、きりがない*30。挙句の果てに開会式当日にはTwitterで「バニシング排斥婦人会」がオリンピック・トレンドに入る始末*31。
問題はこれが秩序無き追放であることだ。追放を求めたのが民衆側であろうと権力側であろうと、そこに明確なルールは無い。日本人は雰囲気で追放をやっている。だから方針が一貫しないし*32、追放した後も「あれは間違いだったのでは」という意見が後をたたない*33。
対して古代ギリシア人は偉かった。ちゃんと追放を制度化している。アテナイに民主主義をもたらしたクレイステネス考案の「
- アテナイにとって害をもたらす可能性のある者を追放することを目的とする。
- 投票の頻度は年に1回。
- 最低6千人以上の投票をもって実行する。
- 投票者の過半数が名を記した者は、10年間の国外追放とする。
- 追放者の財産は守られ、その家族は追放対象外とする。
これが陶片追放のルールだ。なお、追放された者は、必要が生じれば10年経過せずともアテナイに戻ることもありえる*34。なぜなら陶片追放は犯罪に対する刑罰ではなく、独裁者が現れるのを防ぐための仕組みだからだ。
この陶片追放を民衆に人気のあったテミストクレスはフル活用する*35。少しずつ、だが着実に彼は反対勢力を追放していく。その中には「正義の人」と呼ばれるほどに高潔な人格で知られるアリスティデスもいた*36。
こうしてテミストクレスは邪魔者を排除することに成功し、アテナイの世論をまとめ、対ペルシアに向けて力を集中することができたのである*37。それが勝利に繋がったのだ。
ここまで来たら、古代ギリシアをリスペクトしている日本がどうするべきか分かるだろう。現代に陶片追放を復活させるのである。
幸いなことに、日本には世界に誇れる陶磁器が多くある。経済産業大臣指定伝統的工芸品に指定されいてるものだけでも32品目とよりどりみどりだ*38。これを活用しない手はない。日本各地から陶片を集め、投票に用いることで日本の文化的豊かさを世界に知らしめるのだ。
シークレットは縄文土器がいいだろう。日本には陶片が古くからある。料理に使った世界最古と言われたほど古い時代の土器が見つかっているし*39、青森県の大平山元I遺跡から見つかった土器片は1万6500年前から1万5500年前のものだとされている。陶片の歴史ならギリシアにも勝てると言えよう。
陶片追放を行うなら、なるべく早いほうがいい。オリンピック開催中がベストだ。都民だけでなく、五輪選手にも投票に参加してもらうためである。アテナイの陶片追放はアテナイ市民だけで行われていたが、日本はそんなみみっちいことは言わない。外国人選手にも投票の権利を与えることで、「多様性と調和」のコンセプトが達成される*40。それに投票後の陶片はお土産にもなる。未使用のコンドームに入れて持ち帰れば良い*41。
こうすれば秩序の下に独裁者は追放され、日本はコロナとの戦いに専念できるだろう。もちろん追放される立場である独裁者は必死に抵抗し、陶片追放を否定するはずだ。
「これだけの陶片をどうやって用意した。完成品を叩き割って用意したのだろう。これは持続可能性に反するから無効だ*42」
そう喚き散らすバッハの前に一つの器が置かれた。
日本の伝統的修復技法「金継ぎ」である。
金でツギハギとなったその姿は、まさしく現在の五輪を表しており、もはや中止するしかないと思わせるに十分であった。
終わりに
東京2020オリンピックは大きな問題を抱えている。オリンピック内に問題があるし、オリンピックが新たな問題を引き起こしてもいる。しかしこれは今に始まったことではない。古代ギリシアにおいても同様の問題を抱えていたのだ。
ならば解決策も歴史の中にある。古代ギリシアが危機を克服できたのは、優れた戦略の下にギリシアが一丸となったからである。そのためには伝統的な祭典も中止しなくてはいけない。実際、テルモピュライの敗北から1年後に行われた「プラタイアの戦い」では、スパルタは競技会を中止し、1万人の重装歩兵を送り込んだ。そして陸上の真っ向勝負でペルシアを打ち破ったのである。
日本もこれに倣い、競技会を中止するべきだ。そうすればコロナと戦うこともできるし、勝つこともできる。
もちろんオリンピックおよびパラリンピックを中止にしたら、IOCとIPCは損害賠償として「金をよこせ」と言ってくるだろう。それに対する返答は決まっている。
「ΜΟΛΩΝ ΛΑΒΕ (取りに来たらよかろう)」
お詫び
古代ギリシアと現代日本の危機を対比させたことで、ペルシア帝国とコロナを対比させる形となってしまった。これは「ペルシア帝国は人類の敵だ」とか、イラン人の祖先を侮辱するといった意図は無い。あくまでも古代ギリシア視点の脅威としてペルシア帝国を挙げたのである。
しかし本稿を読んで不快に感じた人がいるならば、それは俺の表現が稚拙だからである。誤解を招く表現があったとしたら申し訳ない。
参考書籍
この記事を書くのに参考にした本。
『ヘロドトス 歴史』
必ず役に立つことで有名な本*43。今回のネタにしたテルモピュライの戦いとサラミスの海戦は下巻に収録されている。しかしヘロドトスは数を盛りすぎだろ。
『ギリシア人の物語』
ペルシア戦争を中心に書かれており、『ヘロドトス』よりはるかに読みやすく面白い。塩野七生の本は歴史書ではないという指摘に対しては「ヘロドトスよりは信頼できる」と返しておこう。
『プルタルコス英雄伝』
『英雄伝』だとネポスの著作と被るので『対比列伝』と呼ばれることも。似たようなキャラのギリシア人とローマ人をセットで紹介する本。俺の持っている西洋古典叢書だと、テミストクレスは1巻に登場。正義の人アリスティデスは4巻で、これにはエウメネスも出てくる。最終巻である6巻はまだかと書こうとしたら、今年の5月末に発売していることに気がついたので今ポチった。
『古代オリンピック』
古代オリンピックに関する情報元はこの本。競技の内容から遺跡の説明までコンパクトにまとまっている。オリンピアへ行く前に読んでおくべきだった。
オリンピアで走った時の記事
*1:五輪=アーチェリーのロシア人選手が熱中症で倒れる | ロイター
*2:「日本のオリンピック組織は嘘をついた」海外コラムニストが猛暑の東京五輪を酷評
*3:【東京五輪】 猛暑で「死んだら責任は」 テニスで選手が抗議、開始時間変更 - BBCニュース
*4:なお、責任は自分にある。プレーブックにそう書いてある。五輪参加は「自己責任」 リスク同意書に疑問の声 | 共同通信
*5:立候補ファイル テーマ2-大会の全体的なコンセプト|大会情報|東京2020大会開催準備|東京都オリンピック・パラリンピック準備局
*6:NBCは東京五輪を含む6大会の放映権を約76億5000万ドルでIOCと契約している。IOCがこの大口顧客の希望に従うのは当然だろう
*7:「東京五輪がそれでも開催される理由」を米紙が“数字”を使って徹底解説 | お金、人数、支持率に至るまで… | クーリエ・ジャポン
*8:オリンピックが中止になったら、米NBC局はどうするのか。米専門家に聞きました。(谷口輝世子) - 個人 - Yahoo!ニュース
*9:なお結果。米国で東京五輪の視聴者数が低迷、NBCは広告主と補償交渉-関係者 - Bloomberg
*10:【東京五輪】「アスリートファースト」いまや禁句 JOC幹部「使うと反感」 | 東スポのスポーツ総合に関するニュースを掲載
*11:酷暑の東京五輪「ひどいうそついた」米メディア、IOCへの「理想的な」報告を問題視:東京新聞 TOKYO Web
*12:正確には夏至の後の2度目か3度目の満月の時期。夏至の直前に満月が来た場合は2度目となり、直後の場合は3度目となる。
*13:暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Temperature)は、熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標。環境省熱中症予防情報サイト 暑さ指数とは?
*14:環境省熱中症予防情報サイト 暑さ指数とは?の「運動に関する指針」を参照。
*15:WBGT値表は日常生活における熱中症予防指針Ver.3 - 日本生気象学会の図2を参照。
*16:ただしオリンピックスタジアムが日向の値であるのに対し、オリンピアのは日陰であることに注意。競技が行われる日向のスタディオンの暑さ指数はこれを上回ると推測される。古代オリンピック、過酷すぎないか。
*17:などと書いていたらこんなのが出てきた。やはり東京オリンピックの暑さは古代オリンピックといい勝負をしている。【悲報】国立競技場のトラック、44度 - Togetter
*18:五輪と東京感染拡大はパラレルワールドみたいなものなので問題ないという意見もある。IOC広報部長、コロナと五輪「パラレルワールド」無関係強調 | 毎日新聞
*19:「自宅でオリンピック観戦」では減らない 少し先の未来に怯える理論疫学者が再び東京五輪中断を訴えるわけ
*20:「大会中止も検討を」組織委専門家会議座長が懸念|テレ朝news-テレビ朝日のニュースサイト
*21:ヘロドトスはペルシア軍について「歩兵だけで170万人以上」と述べているが、これは誇張された数である。
*22:当然これも諸説ある。ヘロドトスは5,200人とし、ディオドロスは7,700人としている。
*23:スパルタの場合はオリンピックというより「カルネイアの祭」が原因である。この祭儀も8月に行われ、開催中は軍事的行動の全てが禁止されていた。結果としてオリンピックと同じ影響を及ぼしたのである。
*24:クセルクセスはこの戦力差ならギリシアが撤退するだろうと考え、無駄な戦いを避けるために待った。しかしギリシア連合軍を率いるスパルタのモットーは「勝利か、死か」である。撤退はありえなかった。
*25:一応、間道には守備隊を配備していたのだが、いざペルシア軍に遭遇すると恐れから逃げてしまった。
*26:スパルタ300人、テーバイ400人、テスピアイ700人。ただしこの人数は戦闘前の数字で、2日間の戦闘で減っていたと考えられる。
*27:【東京五輪】マラソンと競歩の札幌開催決定に日本陸連「なぜ2種目だけ…」「決まった以上は一丸となって」 | BBMスポーツ | ベースボール・マガジン社
*28:トロイの木馬はヤバいと警告したけど周囲に信じてもらえなかった人。
*29:当時ギリシアで1番の海軍はコリント。テミストクレスによってアテナイに抜かれることになる。
*30:もはや“呪われた五輪”? デザイン模倣疑惑、大会延期、女性蔑視発言、いじめ…東京五輪トラブルまとめ― スポニチ Sponichi Annex スポーツ
*31:https://twitter.com/blade_spade/status/1418431285324750854
*32:小山田氏が辞任表明 一時は続投意向も収まらない批判に耐え切れず - 東京オリンピック2020 : 日刊スポーツ
*33:小林賢太郎 解任でも辞任の小山田圭吾より批判が少ない理由 | 女性自身
*34:実際、アリスティデスは10年経たずに帰国している。ペルシアとの戦いに、人望のある指揮官として求められたからだ。
*35:なお、活用しすぎて後にテミストクレス自身も陶片追放されることになる。
*36:陶片にアリスティデスの名を書いた男曰く「こいつが何をしたのかは知らないが、正義の人と呼ばれているのが気に食わない」とのこと。
*37:民衆の多くは対アイギナだと思っていたわけだが。
*39:料理に使った最古の土器 縄文人がサケ煮炊きか: 日本経済新聞
*40:大会ビジョン|大会情報|東京2020大会開催準備|東京都オリンピック・パラリンピック準備局
*43:『ヒストリエ』でエウメネスが言っていた。