手元にカードが何枚もある。
どれをどう使うのが最もお得なのか。
自分にとっての最適解を探してみた。
【目次】
どの手札を切るべきか
気がついたらクレカが増えている。プリペイドカードやデビットカードも含めたら、ターン終了時に捨てないといけないレベル*1に。
目的やサービスによって使い分けているとはいえ、こんなに必要は無いのではないか。それに各カードを申し込んだ時から状況は変化している。そろそろ一度整理して、俺にとっての最適解を見つけたい。
どのクレカを使うべきかは人によって異なるが、俺のが参考になる人もいるだろう。また、「この手持ちならこうした方がいい」という意見も欲しい。そんなわけで記事にした。
カード一覧
俺が持っているカードは以下である。
- 楽天カード (VISA)
- 楽天カード (Mastercard)
- Amazon Mastercardゴールド
- 三井住友カード (NL)
- PayPayカード
- Delight JACCS CARD
- みずほマイレージクラブカード
- Kyash
- au PAY (プリペイドカード)
- Revolut
面倒なのでカード個別の説明はしない。この記事では目的別にどれをどう組み合わせるかだけを記す。個別のカードについて詳細を知りたい人は自分で調べてもらいたい。上のリストは全て公式サイトへのリンクとなっている。アフィは入っていないので安心してほしい*2。
カードの最適化
最適化を導く基本方針は以下である。
- 一発限りのキャンペーンを追いかけない
- ポイントを稼ぐ
- 持ち歩くカードを減らす
最もお得を追求するのであれば、様々なキャンペーンやクーポンを駆使するのが良い。上手くやれば10%、20%ポイントバックが期待できる。しかし俺はこの手段は取らない。主な理由は「情報収集に時間を費やしたくない」と「不要な買い物を避けたい」の2点だ。だからキャンペーンを追いかけるようなことはしない。
とはいえ全てのキャンペーンを無視するわけではない。たまたま知ったキャンペーンは活用してもいいし、毎週毎月など定期的に行われるキャンペーンは活用する。少ない情報収集で利益の最大化を目指すというわけだ。
持ち歩くカードを減らすことについてはそのままである。俺のサイフは大きくない*3。なので持ち歩くカードは最低限とし、基本的にはiPhoneやApple Watchで支払いを行う。
以上の方針のもと、俺にとって最適と思われる支払い方法が以下である。
基本:楽天カード→au PAY→Revolutで1.5%
基本的な支払いはお金の流れを「楽天カード→au PAY→Revolut」とすることで、無駄なく1.5%のポイントを得るようにした。
一般的なカードのポイントは、一度の支払い金額で計算され、小数点以下は切り捨てされる。例えばポイント1%のカードで350円の支払いを2回に分けて行った場合、合計で700円支払ったにも関わらず6ポイントしか得られない。端数の50円*2回にはポイントがつかないからだ*4。
【2022/01/17 追記】
楽天カードは月ごとの合計金額に対してポイントが計算されるので、上記の例の場合は同一月の支払いならば7ポイント手に入る。つまりチャージで増える分は良くて月に1円分。
だが「楽天カード→au PAY→Revolut」の場合、ポイントを得るタイミングは「支払い」ではなく「チャージ」である。そのため端数が出ない金額でチャージすることで、ポイントを無駄なく得られるというわけだ。
また、Revoltにチャージした時点で既にポイント1.5%を確保しているので、その後の楽天ペイでの支払いでポイントがつかなくても問題ない。一般的に「楽天ペイは楽天カードでチャージするとポイント1.5%でお得」とされているが、その内訳を見れば「間にau PAYとRevolutを挟んだ方が得」だと分かる。ここでもまた支払い時の端数にポイントが付かないからだ。
この使い方だと、ポイント付与だけを見れば他のコード決済、例えばPayPayでも変わらない。あえて楽天ペイを使うのは期間限定ポイントを有効に使うためである。PayPayと違って楽天ペイは「ポイント+クレカ」で支払うことができ、ポイントは期間限定ポイントが優先して使われる*5。楽天市場での買い物でポイントを使うのはもったいないため、街での楽天ペイで消費する。ただ店によってはPayPayのみが使える場合もあるので、その時はPayPayのクレジットカード払いでRevolutを使う*6。
SuicaへのチャージもRevolutで実質1.5%となる。Suicaへのチャージで高いポイントが付くのはビューカードだが*7、これも1.5%で俺のRevolutと同じである。定期券を持たずSuicaの使用頻度が少ない俺にとって、オートチャージのためだけにビューカードを持つ必要は無いだろう。
ということで基本は「楽天カード→au PAY→Revolut」であり、このうち持ち歩くのはRevolutだけで良い。一つ残念なのは現在の日本ではRevolutをApple Payに登録できないことだが、実際の支払いは楽天ペイもしくはSuicaなのでカードを出す機会は少なくて済む。
コンビニ:三井住友カード (NL) をApple PayからVisaタッチで5%
基本はRevolutでいいが、コンビニ3社 (セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン) とマクドナルドは三井住友カード (NL) を使う。
このカードは通常還元率こそ0.5%しかないが、これらの店では追加で200円につき+2%、さらにVisaのタッチ決済・Mastercardコンタクトレスを使って支払った場合はさらに+2.5%も還元される*8。合計で5%の高還元である。
以前は通常が0.5%しかなくコンビニへ行く頻度も少なかったので、このカードはSBI証券専用でしか使っていなかった。だが去年の6月からApple PayがVisaのタッチ決済に対応したことで*9、カード本体を持ち歩く必要は無くなった。iPhoneおよびApple Watchをかざせば5%だ。注意点としては支払い時は「iDで」ではなく「Visaで」と言わないと5%入らないことである。
このカードで得られるVポイントはキャッシュバックでカードの支払に充てている。毎月SBI証券の積立で支払いがあるので無駄になることはない。
楽天:引落口座を楽天銀行にした楽天カードを5と0のつく日にエントリーで5%
楽天での買い物は当然ながら楽天カードをそのまま使ったほうが良い。
楽天ポイントを増やす方法はいろいろあるが、この記事はクレカの記事なのでクレカに関することだけを書く。
やっていることは見出しの通りで、「引落口座を楽天銀行」*10と「5と0のつく日にエントリー」*11の2点である。この状態で楽天カードで支払うと、通常ポイント1%と期間限定ポイント4%が付く*12。
- 楽天カード通常分:通常ポイント1%
- 楽天カード特典分:期間限定ポイント1%
- 「5と0のつく日」分:期間限定ポイント2%
- 引落口座を楽天銀行分:期間限定ポイント1%
期間限定ポイントは上で書いたとおり、楽天ペイで使用する。間違っても楽天市場での買い物に使ってはいけない。楽天カード使用によって付くポイントが減ってしまうからだ。楽天市場での支払いは5%なのに対し、楽天ペイの支払いは実質1.5%である。同じ金額でも楽天ペイの支払いに充てたほうが得だ。
なお通常ポイントは楽天カードの「ポイントで支払いサービス」に使う*13。楽天ペイに使ったらその分1.5%のポイントを逃すことになるが、支払いサービスなら逃すポイントは0である。
Amazon:Amazon Mastercardゴールドで2.5%
Amazonはそのまま普通にAmazon Mastercardゴールドを使う。これで普段は2.5%で、ポイントアップキャンペーンでは追加で1%入る。
しかし残念なことに、現在はAmazon Mastercardゴールドは申し込めず、「Amazon Mastercard」もしくは「Amazon Prime Mastercard」に変わってしまっている*14。
「ゴールド」が2.5%だったのに、新しい Amazon Prime Mastercardの還元率は2.0%と下がっている*15。プライム会員がAmazonギフト券チャージタイプを1回9万円以上で現金支払いしたらポイント2.5%なので*16、カードを申し込む価値はガクッと下がってしまったと言えるだろう。
ただし、Amazon Mastercardでキャンペーンにエントリーした上でチャージする場合は、1回5千円以上でカードのポイントに追加で0.5%還元されるので*17、現金支払いと同等のポイント還元率を手軽に行える。また、ポイントアップキャンペーンでは追加1%で合計3%となるので、ギフト券よりも0.5%高くなる。一応今からでも申し込む価値はあると言えるだろう。
積立投資:楽天カードと三井住友カード (NL) で1%と0.5%
俺の手持ちで積立投資に使えるクレカは楽天カードと三井住友カード (NL) である。楽天カードは楽天証券で*18、三井住友カード (NL) はSBI証券で*19双方ともに月5万円までクレカ支払いが可能である。
なので両方で積立投資を行っている。
光熱費・通信費:楽天カードで1%
残念ながら光熱費・通信費のような毎月支払いが発生するようなものだとRevolutで支払うことができない*20。そのため1%還元、ポイントでカード支払い、ランク維持の観点から楽天カードで支払う。
楽天カードは2021年6月から公共料金の支払いが500円で1ポイント、つまり0.2%に改悪された*21。ただしよく見てみると、0.2%となったのは下記リンク先で具体的に示された対象だけである。
幸いにして俺が契約している電気・ガスは対象外であり、今のところは1%のままである。なのでこのまま楽天カードで支払い続けて良い。
なお、水道局は残念なことにクレジットカード払いを受け付けていない。コード決済は対応しているのでポイントの観点ではコード決済がベストなのだが、コード決済は家に届く請求書を期日までに読み取る必要がある。長期間家を空けた場合、期日までに読み取れない。実際、それで期限までに支払うことができず、催促手数料100円を徴収されたことがあった。なので安全を考慮し、銀行引き落としとしている。
終わりに
以上が俺のクレカ使用方針である。こうやって整理してみると、全く使わないカードがあることが分かる。PayPayカードは今年申し込んだばかりだが、PayPayですら使わない。申し込みキャンペーンのポイントをもらったら完全に用無しである。まあ、今後の改定によっては使うかもしれないので、すぐに解約するつもりはないが。
年末から年始にかけて、家族や知り合いからクレカを中心にお金の支払い方法について相談される機会が多かった。その時はなんとなくで答えていたが、実際のところ手持ちの最適解を自信を持って答えられないことに気がついた。そこでいい機会なので、今回このような記事を書いたというわけである。これで今後訊かれた時は、この記事を見せればいい。
まあ、俺が気がついていないだけでもっといい支払い方があるかもしれないが。
この記事の反応をもとに続きを書いた
*1:MTG基準。
*2:なぜアフィリエイトリンクではないと安心なのかは知らない。
*4:これがポイント0.5%のカードだともっと悲惨である。150円*2回分のポイントを得ることができない。
*6:俺の使用額・頻度だとPayPayでは0.5%しか付かないため。1.0%以上付く人はRevolutよりも「PayPayカード→PayPay」の方が得である。
*7:【ビューカード×モバイルSuica】組み合わせれば、さらに充実!
*8:いつもの利用でポイント最大5%還元!|クレジットカードの三井住友VISAカード
*9:Apple PayがVisaのタッチ決済に対応しました!|お客さまの声に|会社案内|クレジットカードの三井住友カード株式会社
*10:SPU(スーパーポイントアッププログラム) | 楽天銀行で引落をするとポイント+1倍!
*11:日付の末尾が5か0の日にキャンペーンにエントリーすることでポイントが増加する。【楽天市場】毎月5と0のつく日は楽天カード利用でポイント5倍
*12:これとは別に少なくとも楽天市場での買い物分1%が付く。繰り返しになるが、ここでは楽天カードを使うことによるポイントのみを語る。
*13:ポイントを月々のお支払いに!ポイントで支払いサービス|楽天カード
*14:Amazon.co.jp: Amazon Mastercard(アマゾンマスターカード): ファイナンス
*15:ただしゴールドを持っている人はプライムを継続している限りは2.5%が続く。
*16:Amazon.co.jp: Amazonチャージ ギフト券を現金チャージで最大2.5%ポイント: ギフト券
*17:Amazon.co.jp: 2020クレジットカードギフト券チャージで0.5%ポイント: ギフト券
*18:楽天カードクレジット決済 | 投信積立 | 投資信託 | 楽天証券
*19:【SBI証券】大好評!クレカ積立でポイント貯まる|SBI証券
*20:少なくとも俺が契約しているところは全てダメだった。