骨伝導ヘッドセットAfterShokzを使い始めて1年以上。
もう完全に手放せない。
メガネと同じくらい装着しっぱなしの生活になっている。
骨伝導ヘッドセットを使い始めて1年
1年ほど前に骨伝導ヘッドセットの記事を書いた。
この時は使い始めて1ヶ月の時点だった。今回はさらに1年使った感想である。まずは前回の復習から始めよう。
俺が使っているのはワイヤレスの骨伝導ヘッドセット『AfterShokz Air』である。
骨伝導なので、常に耳は開放状態となる。外部の音も普通に聞こえるし、着けっぱなしでも外耳炎になるリスク*1も無い。
この特徴のおかげで1年前 (使用1ヶ月) の時点で、平日は着けっぱなしの生活を送っていた。出勤時に装着し、帰宅してしばらくしたら外す。では1年経った現在はどうかというと、より長時間装着している。
朝起きて、顔を洗ったら装着する。そして風呂に入るまで基本的には着けっぱなし*2。ほぼメガネをかけている時間と同じだ。それくらい当たり前の存在となっている。
これは平日だけでなく、休日も同じである。基本的には朝から夜まで着けており、日中に外すのは別のヘッドホンやOculusQuest 2を使う時くらいだ。
ではそれだけ長時間着けっぱなしで何をそんなに聞いているのかといえば、大半の時間は何も聞いていない。ただ装着しているだけである。
常時装着が習慣
付けている時間としても使い方としても、俺にとってのAfterShokzは腕時計に近い存在と言えるだろう。
腕時計は、時間を知りたい時だけ身につけるものではない。装着がデフォであり、必要な時に腕をチラッと見る。常に身につけているからこそ、必要な時にするアクションが必要最低限で済む。
ヘッドセットも同様で、常時装着だからこそ生じる価値がある。俺の場合、前回の記事に書いたとおり電話に出るのが簡単になるというのもあるが、プライベートでは気軽にPodcastを再生できるようになったのが大きい。
飲み物を取りに行くとか、トイレに行くなど、ちょっとPCの前から離れることがある。そういう時に条件反射的に再生ボタンを押し、Podcastを聞き始める。そして用事が終わって席に戻ったら再生を止める。そんな感じでスキマ時間があれば聞いているのだ。おかげでPodcastの消化が捗る。
これまでだと外に出かける時や、PCの前をある程度長い時間離れることが予め分かっている時でないと、ヘッドセットをわざわざ着けようとは思わなかった。ヘッドセットを着けること自体は大した手間ではない。しかし、そのちょっとした手間、ちょっとした判断をするのが面倒なのである。AfterShokzはそういった面倒から解放される。
使ったからこそ分かる価値
こんな感じでAfterShokzはもう手放せないものとなっている。もしうっかり失ってしまったら、すぐ買い直すのは間違いない。そう断言できるほど、俺にとってあって当たり前の存在となった。
しかしここまで使うようになるとは、購入する時はまったく思いもしなかった*3。これは、使わないと分からないタイプの価値であるからだろう。食事中だろうと会話中だろうと、装着し続けていられることで生活がどう変わるか。これを想像するのは難しい。
使ってみないと価値が分からないといえば、完全ワイヤレスイヤホン「Jabra Elite Active 65t」を買った時もそうだった。
やはり自分にとって新しいジャンルのガジェットの価値は、使って初めて分かるものなのかもしれない。
ちなみに前回の記事ではこの「65t」について「これはこれで使い続けている」と書いたが、今となっては使用頻度が激減した。というのも、常時装着するようになって「65t」のメリットが消えたからである。
- コードが絡まらない → AfterShokzも絡まるコードは無いし、装着しっぱなしなのでポケットにしまうことも無い。
- 外音取り込み機能 → 常に耳が開放されている
- 自動接続 → 装着時は電源入れっぱなしなので接続しっぱなし
それに「65t」を使う手間が増えた。今ではまずAfterShokzの電源を切り、頭部から外すところからスタートである。やろうと思えばAfterShokzを着けたまま「65t」を使うことは可能だが、ボディが干渉するのでつけ心地が悪くなる。そのため面倒な存在となり、出番が減ったのだ。むしろ首にかけられる耳栓としてBeatsXの使用頻度の方が増えたくらいである。これで周囲がうるさくてもAfterShokzからの音がよく聞こえる。
終わりに
そんなわけで、あれから1年が経ったがAfterShokzはがっつり使い続けている。こんなに便利なのに、職場で他に誰も使っていないのが不思議なくらいだ。まあ、これは使ってみないと価値が分からないので仕方ない。
なので気になっている人はさっさと試してみることをおすすめする。スマホで聞くのがPodcastやオーディオブックがメインの人は特に。対して遅延や音質を気にするタイプの人は、購入する前にどこかで試してからの方がいいかもしれない。
ちなみに前回の記事にこのようなブコメがついた。
骨伝導ヘッドセットとメガネでスマートグラスな生活 - 本しゃぶり常時装着は側頭筋圧迫し血流不足でハゲるyo!!
2020/09/07 08:48
幸いにしてまだ禿げていない。
AfterShokzの製品
骨伝導ヘッドセットはいくつかのメーカーから出ているが、Amazonを見る感じでは実質AfterShokz一択と言って良さそうだ。他メーカーの製品は一見評価が高くても、サクラチェッカーで調べると一気に買う気が失せる。
そこで骨伝導ヘッドセットが欲しくなった人のためにAfterShokzの選び方を書いておく。現在は「OpenMove」「Aeropex」「OpenComm」の中から選べば良い。
まず予算でOpenMoveかその他になる。OpenMoveとAeropex・OpenCommでは値段が倍違うので、予算が1万円程度ならOpenMove一択だ。
また、OpenMoveの充電はUSB-Cであるのに対し、Aeropex・OpenCommは専用ケーブルである。従って充電ケーブルをUSB-Cで統一したい人もOpenMove一択となる。
性能を重視する人はAeropexとOpenCommのどちらかになるわけだが、大きな違いはブームマイクの有無とバッテリー性能となる。
Aeropex | OpenComm | Air (参考) | |
---|---|---|---|
ブームマイク | 無し | 有り | 無し |
連続通話 | 8時間 | 16時間 | 6時間 |
重量 | 26g | 33g | 30g |
価格*4 | ¥19,998 | ¥19,998 | ¥15,268 |
もちろんAeropexにも (そしてOpenMoveにも) マイクは搭載されているので、通話ができないわけではない。自分の声をより良く届けたい人向けの機能だ。基本的にはWeb会議で使用するかどうかで判断すれば良い。長時間会話することがあるのなら、声がよく届きバッテリーが長持ちするOpenCommにすればいいだろう。
対してスポーツなどでの使用を優先するなら、左右のバランスがいいAeropexを選ぶべきだ。連続通話時間がOpenCommの半分とはいえ、俺の使い方だと6時間のAirでさえ不足を感じたことは無い。1日中お喋りをする予定が無いのなら、つけ心地を優先した方がいいだろう。
骨伝導ヘッドセット買った人向けの記事
*1:「私も在宅勤務の時やりがち」リモートワークでイヤホンを付け続けて外耳炎に…普段付けている人は気を付けたほうがいいかも - Togetter
*2:Web会議の時は周囲の音を聞きたくないので、俺は別にノイズキャンセリングヘッドホンを使っている。その時は外す。
*3:予想できていたら上位機種のAeropexを選んでいた。
*4:2021/08/29時点のAmazon価格。